ドラマ『金田一少年の事件簿』最大の謎――あの“トラウマBGM”に隠された音楽的暗号「7」に迫る
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いよいよ、『金田一』BGM最大の謎に挑む――じっちゃんの名にかけて!
思い出してほしいのは、新シリーズの第1話でもある「学園七不思議殺人事件」だ。TVシリーズ開始のきっかけとなったスペシャルドラマ版のエピソード(かつ、原作漫画でも人気回)である金田一シリーズの原点。このサブタイトルにある「七不思議」の「7」が、楽曲のリズムと関係していると筆者は睨んだ。考えすぎだろうか。確かに「シリーズを通してのBGMだから特定のエピソードは関係ない」とも考えられるが、推理作品はえてしてアリバイのある人物ほど怪しいものなのである。
調査してみると、1995年に単発で放送されたこのスペシャルドラマ(パイロット版)が好評を博したことによって、『金田一』のドラマシリーズがスタートした経緯があることがわかった。つまり、『金田一少年の事件簿』はもともと単発で「学園七不思議殺人事件」のために制作された作品ということになるから、「the mysterious mallets」も、とりあえずは本エピソードに合わせて作曲されたと考えるのが自然である。とすれば、サブタイトルとリズムの「7」に関連性があってもおかしくない。
サブタイトルに併せて洒落を効かせただけなのに、“トラウマBGM”としてここまで多くの視聴者に印象を残すとは自身も思わなかっただろう。見岳氏が言う「ひょうきんさ」を加味して考えれば、そうとしか思えない。これが金田一一ばりの名推理か否かについては、見岳氏へのインタビューが待たれるところだ。そして決着した際には、「謎はすべて解けた」と自信を持って叫びたいと思う。
(※1)今回のドラマ版では、ストーリーや設定も、原作漫画の同一エピソードにアレンジが加えられている。昨今のテレビ業界におけるコンプライアンス遵守の意識が反映されているものと見られるが、テーマ曲のアレンジについても「BGMが怖すぎて見れません」「トラウマを刺激されました」といった批判を回避するためと解釈することもできるかもしれない。
(※2)主人公の金田一一は、ひとたび事件が起こるとIQ180の頭脳を駆使して常人ならざる推理力を発揮するが、普段は勉強もスポーツも成績はドベかつスケベなことが大好きで、ヒロインの七瀬美雪らによくドヤされている。そんな一のキャラクターが的確に言い表された形容詞だ。
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