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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > ドラマ『捜査一課長』、おふざけすぎて騒然
「奥さんを亡くしてからのあいつは感情が出なくなり、まるで棒のようでした」

コント系ドラマ『捜査一課長』、ナイツ塙の“棒演技”を約5年越しに伏線回収するもおふざけすぎて騒然

亡き妻に清水ミチコ起用でビバリストへのニッチな電波放出

 内藤は鷲見を任意で取り調べることに。担当を買って出たのは塙だ。

塙  「私になら、彼女は本当のことを必ずしゃべると思うんです。一課長、お願いします!」
土屋 「目は死んでいますが、奥野(塙)は今、熱く語っています」

 土屋のその解説は、本当にいるのか? ボケる塙の横で相方が解説する構図は、まさにナイツの漫才のよう。いよいよ、ナイツのコント番組(ゲスト=内藤剛志)みたいな様相になってきた。

 というわけで、塙が鷲見を取り調べることに。つまり、棒が棒を取り調べるのだ。ゴールデンタイムの山場に棒しかいないのがスゴいし、刑事ドラマなのに芸人と女性アナしかしゃべっていないのは異常である。そんな2人のやり取りを、同じ部屋にいる金田明夫と斉藤由貴はどんな気持ちで見ていたのだろう?

 この事件には裏があった。鷲見には彼氏がいて、その男は傷害致死事件の犯人として全国指名手配されていた。そして、その傷害致死の場面をたまたま凌雲は目撃。タレコミを恐れた男は凌雲を殺害、鷲見は男を匿っていた。

 最終的に、鷲見とその彼氏は逮捕された。こうして事件は解決、すべてが終わった後に塙は鷲見に話しかけた。

塙  「あなたと過ごした時間が楽しかったのは事実です」
鷲見 「ウソ。奥野(塙)さんは、心の空白を私でごまかそうとしただけじゃないですか。私、亡くなった奥さんの代わりは嫌ですから」

 妻を亡くして以来、心に大きな穴が空いていた塙。塙と内藤と土屋は3人で亡き妻の墓参りをした。塙は胸ポケットから亡き妻の写真を取り出した。

「ミチコ、ありがとう」(塙)

 そこに写っていたのは、突然の清水ミチコ。ナイツ&清水ミチコといえば、『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)の木曜パーソナリティである。密かに、ビバリスト(『ビバリー昼ズ』リスナーの呼称)にだけニッチな電波を放出した『捜査一課長』。木曜ビバリーを聴いていない視聴者からすると「なんで、清水ミチコ?」と思わずにはいられない、フザけすぎなキャスティングだ。

 今回の『捜査一課長』は永久保存版だった。ゴールデンウィークに“塙回”をぶつけてきたのもどうかしているし、「棒演技→感情を失った」という設定を思い付いたのはウルトラCだった。

 ちなみに、本日放送5話のタイトルは「一発屋プログラマー殺人」。ゲストは小島よしおだ。次回予告では、「一発当てるのに必要なのは、『そんなの関係ねえ!』って笑い飛ばす勇気なんだよ」と凄む小島の姿が紹介されている。予告からしてフザけすぎだし、相変わらずゲストが芸人ばかりだ。というか、小島よしおも漫才協会員である。キャスティングが協会頼りだし、完全におふざけ回が確定の第5話。

どんなドラマなのだろうか、これは。今、『捜査一課長』が1番面白いコント番組だと思う。

 

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/05/13 15:36
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