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黒島結菜、リメイク版『クロサギ』ヒロイン内定!? 『ちむどんどん』『ハガレン』と“失敗続き”となるか

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『ちむどんどん』公式サイトより

 ここから挽回できればいいのだが……。

 5月4日に放送された黒島結菜主演のNHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』第18話の平均世帯視聴率が13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、14%台を割ったことが注目されている。

 沖縄の料理に夢をかけた料理人を目指す主人公と、それを支えるきょうだいを描く同ドラマ。第1週のラストを飾る第5話では最高17.0%を記録し、第1週の週間平均は16.3%と、前期『カムカムエブリバディ』の初週15.5%を上回る好調な滑り出しを見せた。第2週も15.8%、第3週15.7%と、その後も週間平均は15%台を維持していたのだが……。

「第18話で13.6%まで落ち込み、翌日の第19話も14.2%。第4週の週間平均は14.5%と、前週より1ポイント以上落とす形でついに15%を割りました。ストーリーにあまりにツッコミどころが多く、Twitterでは『#ちむどんどん反省会』なるハッシュタグが盛況です。永野芽郁主演の迷作『半分、青い。』(2018年度上半期)を思い出すという声も日に日に増えていますが、『半分、青い。』は“トンデモ展開”が話題になり、“ツッコミドラマ”として注目されたおかげか、第5週まで下降した後、東京編が始まった第6週以降は盛り返していき、結果的に高視聴率な朝ドラだった。『ちむどんどん』も第6週から東京編になると見られ、SNSでもストーリーが議論の的となっているので、ここから数字が上昇することが期待できるかもしれませんが……」(ドラマウォッチャー)

 『ちむどんどん』はまだ始まったばかりだが、早くも黒島の次作が決まったという話も話題だ。

「4月25日付の『日刊大衆』によると、TBSは10月期の金曜22時枠で平野紫耀(King & Prince)主演の『クロサギ』を予定しており、黒島がヒロインを演じるそう。『クロサギ』といえば同名のヒット漫画を原作に、2006年4月期のTBS金曜ドラマとして山下智久主演、堀北真希がヒロインを務める形で実写化され、世帯平均視聴率は全話平均15.7%を記録。2008年には劇場版も製作されたヒット作です。黒島が出演するのはこの山下主演版のリメイクで、純粋で明るく元気な彼女のイメージにぴったりの役ですから、原作ファンにも受け入れられやすいのでは」(テレビ誌ライター)

 しかし、この報道に不安を口にするのはテレビ関係者だ。

「やはりと言うべきか、『クロサギ』は山下と堀北というイメージが強いという人が多く、昨年10月に『文春オンライン』が平野主演で『クロサギ』がリメイクされると報じた際、『平野はイメージが違う』など批判の声が上がった。ジャニーズ主演ドラマのリメイクといえば、『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)がなにわ男子・道枝駿佑主演で久々に復活しましたが、大ヒットしたKinKi Kids・堂本剛の初代と比較する声も多く、評判はあまり芳しくない。『クロサギ』もリメイクするとなればどうしても比較がついて回ってしまう。また、堀北作品のリメイクといえば『花ざかりの君たちへ~イケメン パラダイス~』(フジテレビ系)も思い出されるが、前田敦子らが演じた2011年のリメイク版は酷評された。山下も掘北もそれぞれ個々に人気が高く、『クロサギ』は人気作品だから、しっかりしたクオリティで作らないとすぐに『山下版のほうがよかった』という声が上がってしまう。平野と黒島は損をするだけになる可能性も高い」

 『ちむどんどん』放送中には、いろんな意味で注目を集めている映画が公開される。

「山田涼介(Hey! Say! JUMP)主演の『鋼の錬金術師』の新作が前後編で5月・6月に公開されるが、黒島はランファン役でこの新作に参加。しかし実写版『ハガレン』といえば、興行収入は11.1億円とまずまずだったものの、大人気漫画の実写化、さらに洋風ファンタジーを日本人キャストで実写化するということで批判の声が相次ぎ、作品自体の評価も低い。今度の新作もすでに物議を呼んでいる。先日、新作公開に合わせてTBSで2017年公開の第一弾が地上波放送されたが、深夜の放送とかなり及び腰だった。ヒットは難しいだろうと誰もが内心で思っている証拠では」(同・テレビ関係者)

 リメイク版『クロサギ』については、主演を務めるとされる平野にも不安の声が上がっているという。

「押しも押されぬ若手ジャニーズのエースですが、嵐・松本潤ら出演者の転機となった大ヒットドラマ『花より男子』(TBS系)の続編を実写化した2018年の『花のち晴れ~花男 Next Season~』(同)に出演したものの、主題歌となったキンプリのデビュー曲『シンデレラガール』は大ヒットしましたが、視聴率では全話平均シングルと苦戦。それでも、橋本環奈とのW主演となった2019年の映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』は興行収入22.4億円の大ヒットを記録し、“格”を見せつけましたが、昨年公開の続編は10.6億円と半分以下という結果に。俳優としても、事務所が大事にしすぎるあまりか、主演か主演級の役どころがほとんどで、さらに出演作自体が少なく演技経験が乏しい。山下のイメージが強い『クロサギ』のリメイクで主演というのは、本人にとっても重荷となりそう」(芸能記者)

 演技力は高く評価されている黒島だけに、逆にジャニーズを踏み台にするような活躍を期待したいものだが……。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/05/10 12:00
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