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#週刊誌スクープ大賞
「反社ではない」RIZIN代表、再びの疑惑
次はポストのスクープ記事。
6月19日に東京ドームで行われる那須川天心と武尊の「キックボクシング頂上対決」は、格闘技ファンの私も楽しみにしている。
フジテレビが独占中継し、かなり話題になるだろう。これを実現に漕ぎつけたのは格闘技団体「RIZIN」の榊原信行代表である。
だが、榊原代表には過去がある。やはり格闘技団体として人気のあった「PRIDE」を主宰するDSEの代表だったとき、暴力団幹部との交際疑惑が週刊現代などで報じられたのだ。
これを中継していたのはやはりフジテレビで、この報道を受けて、フジは放送を中止した。
榊原は「記事は事実無根」だと会見を開いたが覆らず、PRIDEは他の団体に買収され、消滅。その後榊原が立ち上げたのがRIZINだったのだ。
捲土重来。また脚光を浴びた榊原に、同じような疑惑が噴出しているとポストは報じている。
今回は、Xというジャーナリストが、榊原と知人が会話している音声データを持って、榊原と会ったという。
そこには、RIZINの関係者Yという人間について知人に聞かれ、榊原が、「表立って『RIZINのYです』っていうふうに動くと、やっぱりコンプライアンス的なことを含めてよろしくないってことは、ご本人も分かってみえるし、そういう正式なRIZINの顔としてというか、名刺を持って動く立場じゃないところで動いてもらうっていうスタンスでここまで来てます」と答えているというのである。
ここで不可解なのは、榊原会長がそのXに対して、500万円を渡してしまっていることだ。
Xは、榊原側からの申し出だといい、そのカネは情報源に渡したといっているが、これは取材ではなく、恐喝だといわれても致し方ないのではないか。
しかし、取材方法に問題があっても、反社に属する人間を使っていたとすれば、PRIDEの時と同じように、フジテレビは事実関係を調べ、もし事実なら放送中止にしなくてはいけないのではないか。
榊原側は恐喝で刑事告訴を検討しているといい、Yは「反社ではない」といっている。興業に暴力団はつきものとはいうが、1度ならず2度もそうしたことがあったとしたら、今回の世紀の一戦は残念ながら、中止ということになるのだろうか。フジテレビ側の対応に注目である。
さて、取り上げるのも気が重いという記事がある。ポストの「日本版Qアノン 神真都(やまと)Q 本当の黒幕」がそれである。
Qアノンとは、ノンフィクション・ライターの横田増生にいわせると、民主党政権などの政府高官に悪魔崇拝者や小児性愛者がおり、人身売買を行っている闇の勢力「ディープ・ステイト」があると認識し、それらに立ち向かって闘うのがドナルド・トランプであると信じる陰謀論集団を指すそうだ。
だが、ネット上の勝手連のような集まりで、本部さええないし、第一、トランプ自身がこの集団に言及したことがないそうだ。
それを、トランプからの直々のメッセージだといってアピールしたり、日本支部を名乗ること自体がおかしいと、横田はいう。
それにトランプは、ワクチン接種を3回接種しているのに、日本版Qアノンは「ワクチンは毒があり、日本の人口を削減するために悪用している」と騒ぎ、ワクチン接種会場になっている都内のクリニックへ押し入り、何人かが現行犯で逮捕されてしまったのだ。
こうしたカルト集団はいつの世でも出てくる。なまじ騒がない方がいい。
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