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『元彼の遺言状』いよいよ大泉洋「篠田」の謎に迫る? 栄治との関係も明らかになるか

『元彼の遺言状』いよいよ大泉洋「篠田」の謎に迫る? 栄治との関係も明らかになるかの画像
ドラマ公式サイトより

 フジテレビ月9ドラマ『元彼の遺言状』の第5話が今夜放送される。同名原作小説のストーリーが第2話で完結し、「剣持麗子シリーズ」の最新刊『剣持麗子のワンナイト推理』(宝島社)収録の短編とドラマオリジナルストーリーによる1話完結の謎解きがすっかり定着した印象だが、第5話では事件そっちのけの展開が待ってそうだ。主人公・剣持麗子(綾瀬はるか)の学生時代の元カレで故人の森川栄治(生田斗真)と、ミステリー作家志望の謎の男・篠田敬太郎(大泉洋)の出会いが描かれそうだからだ。いまだ謎の多い、ベールに包まれた本作品の“トップシークレット”が明らかになるのだろうか。

 先週の第4話は、篠田に対する謎がますます深まる回だった。番組終盤、篠田が生前の栄治のことを思い返すシーンが挟まれる。同放送回のキーマンだった女性ミステリー作家・秦野廉(宮田早苗)の作品についてふたりは話しており、「いやよかった! 篠田さんも好きなんだ、秦野廉」と上機嫌な栄治に対し、篠田も「当たり前じゃない!」と応じる。赤ワインを傾けながら好きな作家・作品について語り合う、気の置けない関係であることが見てとれる。

 しかし直後、篠田から気になる発言が飛び出した。栄治は大学時代に所属したミステリー研究会で秦野廉の作品が評価されず、悔しかったと振り返る。するとそれを聞いた篠田は、「大学のミス研か、楽しそうだな~。僕は大学行ってないからさ」と答えたのだ。そこで回想シーンは終了し、頭まで布団をかぶって、なんともばつが悪そうな現代の篠田が映された。

 作中で篠田が明かしていた栄治との関係は、大学時代のサークルの先輩後輩。サークルに入り浸っていた篠田を英治が邪険に扱わず、その縁から療養生活の栄治の身の回りの世話をすることになったというものだった。篠田は学生時代の麗子とも大学で会ったと語っていたが、回想の発言を踏まえるとウソだったことになる。確かに麗子は篠田のことを覚えていないと話していた。篠田はなぜ過去を偽っているのか。

 その謎の扉が第5話で開かれそうだ。予告動画には「栄治と篠田の出会い」の文字とともに、なぜか濡れた状態の篠田と栄治が言葉を交わすシーンが。篠田が缶コーヒーを栄治に投げて渡し、「いいのいいの、君のほうが寒そうだから」と笑顔を見せると、栄治は口をあんぐりと開けて篠田を見つめる。このシーンだけ見れば、まるで胸キュンラブストーリーの“運命の出会い”である。

 ふたりの出会いにはどんな謎が隠されているのか。そして栄治はなぜ麗子に、「篠田を頼んだ」と読めるメッセージを遺したのか。予告では、麗子が「篠田は警察を避けている」と気になる発言もしており、麗子も篠田の謎を究明し始める可能性もある。事件そっちのけで気になる“篠田の謎”というミステリーは、今夜放送の第5話で明らかになるのか、それともさらに深まっていくのか。本編以上に気になるところだ。

■番組情報
月曜ドラマ『元彼の遺言状』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:綾瀬はるか、大泉洋、生田斗真、関水渚、森カンナ、笛木優子、要潤、野間口徹、佐戸井けん太、笹野高史、萬田久子、浅野和之 ほか
原作:『元彼の遺言状』『剣持麗子のワンナイト推理』新川帆立(宝島社)
脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
プロデューサー:金城綾香、宮﨑暖
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/motokare

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/05/17 14:56
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