千鳥・大悟「たいした人間じゃねぇんだって」コントロール不能なヤギとロケと浜田雅功
#テレビ日記
「若手芸人コンプライアンスでがんじがらめにされても従わざるを得ない説」
27日の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で放送されていた、「若手芸人コンプライアンスでがんじがらめにされても従わざるを得ない説」。内容はタイトルどおりだけれど、スタッフから”コンプライアンス”を理由とした過剰な言動の制限を受けても、若手芸人は従ってしまうのではないか、という説だ。
あと、その説の前に放送されていたのは「『帰宅したらトイレに鍵がかかってる』も結構怖い説」。自宅に帰ったときにトイレの鍵が閉まって大便の臭いがしたら怖いのではないか、さらに大便それ自体(本物そっくりに作られたもの。もちろん、画面上はモザイクなどで処理されている)がトイレに残っていたらもっと怖いのではないか、というような説だ。
「クソ」と「コンプライアンス」。順に並べられると、なんだか深読みしてしまう。
「ワカコ姉さんにガチ相談!」
27日の『島崎和歌子の悩みにカンパイ』(テレビ東京系)がすごかった。この番組は、テレビ東京が今年3月に実施した若手映像グランプリの優勝作品を特番にしたものだ。TVerにある番組紹介の文章を引用しよう。
「【長年務めたレギュラー番組を卒業! 喪失感に苛まれるベテラン芸人・ラッシャー板前の悩みとは!?】御歳58歳! 長きに渡り芸能界をひた走ってきたベテラン芸人に突如として訪れた災難とは!? 【ワカコ姉さんにガチ相談! 元国民的アイドル・大家志津香が涙の訴え!?】昨年末AKB48を卒業したばかりの大家志津香の、他では打ち明けられないお悩みとは!?」
要は、島崎和歌子が小宮浩信(三四郎)とともに、居酒屋でお酒を飲みながらゲストの悩みを聞く番組だ。
オープニングは、島崎と小宮がタイトルコールをしてジョッキを掲げ、ビールを飲むところからはじまる。世間話のようなトークをする2人。居酒屋に到着すると、そこに待っていたのはラッシャー板前だ。顔を両手で隠して待ち構え、「ばぁーっ!」と登場するラッシャー。小粋なボケも炸裂である。
と、ここまでは、なんの変哲もない番組に見える。しかし、途中から画面は一変。どう変わるのか説明するのは野暮なので紹介はここまでにするけれど、もしなんの前情報もなくこの番組を偶然見ていたら、しばらく脳内は番組にジャックされていたはずだ。記事執筆時点(2022年5月2日現在)では、TVerの配信期限は「1週間以上」となっている。まだ見ていない人はご確認を。
そういえば、『ヤギと大悟』のエンディングで大悟は言っていた。
「長く一緒におるとどんどんやっぱ、ワシが下になっていくんやな。ポポに振り回されるのが居心地がいいみたいになってきちゃってたね。ようわかっとるね、人の転がし方が」
コントロールできないヤギに振り回されるのも気持ちいい。完璧にコントロールされた番組に振り回されるのもまた、時に気持ちいい。
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