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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 新堂冬樹が語るBLと作家姿勢

新堂冬樹が新連載でBLを!? 人気作家の作品に対する姿勢と近年の出版業界について【インタビュー】

新堂冬樹の純愛小説なんて…と否定された過去

――その意気込みはありがたいです。でも出版不況と言われる中、今でもかなりの連載数をお持ちで、とても忙しいですよね。

新堂:サイゾーさんで連載させてもらう作品を含めると、合計で7本ですね(2022年3月現在)。僕はデビューしてからずっと5~7本の連載本数は抱えてるんです。だからここ20年くらい休みなんてありませんよ(苦笑)

−−そんな多忙な中、どうしてBL作品を執筆しようと考えたのですか。

新堂:さっきの話に戻るけど、僕は新しいことに挑戦することが好きなんです。100作品近く書いてきた中で、BLは書いたことがなかったんですよね。だから初めての挑戦ってところに惹かれました。

――個人的にBL作品、ないしは同性愛の作品に触れたことはあったのですか。

新堂:実はその手の作品を読んだことがなかったんですよ。だからサイゾーさんと出会うまでは執筆しようという考えも浮かびませんでした。

――本当の意味で初めてのジャンルになるんですね。でもベストセラー作家の立場からすると、今回の挑戦は怖い部分もあるんじゃないですか?

新堂:僕はデビューしてから、暴力・セックスを中心とした闇社会を描いてきました。その中の30~40作はベストセラーにもなりました。そんな僕が純愛小説の『忘れ雪』を書いていた時ですね、版元からも止められたし、書店からも「新堂の純愛小説なんて誰が読むんだ」なんて言われたりもしました。

 でも版元の上層部に「俺を信用してくれ。絶対にギャップで成功してみせるから」と説得したんです。その結果、200万部の大ベストセラーにすることができました。僕は初めての挑戦にはそれだけ”成功の伸び代がある”と考えています。だから挑戦するんです。

――私生活の中でBL的なエピソードをお持ちだったりするのですか。

新堂:同性を好きになったという経験はないんですが、同性に対して尊敬や憧れの念を持つことはありますよ。

 僕が10代の頃、東京に出てきてすぐ始めたバイト先の店長が元警察官で、ルックスも良くて男性として魅力的だったんです。だからすごく憧れて、舎弟のようにいつも一緒に行動していましたね。

――逆に同性から好かれたことはあるのですか。

新堂:結構筋肉があるせいか、新宿二丁目界隈で好かれるとかはありますよ(笑) 

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