『水ダウ』コンプラ規制ドッキリが示唆するバラエティのこれから
2022/05/02 07:00
#お笑い #水曜日のダウンタウン #吉松ゴリラ
「お笑い」=「おもしろさ」と「鮮度」の掛け算
「同系色の笑いの取り方が増える」と、どうなるか。簡単に言えば、みなさんがテレビバラエティに飽きるだろう。そしてそれはそのまま、テレビバラエティの衰退に繋がる。
お笑いは、ボケ単品のおもしろさで成立するものではない。
「お笑い」イコール「おもしろさ」と「鮮度」の掛け算なのである。味わいは変わらずとも10日続けてのカレーが食べられたものではないように、高いクオリティのボケも既視感が強まればおもしろくは感じない。
また、今後出てくるであろう芸人のキャラクターに対しても同じことが言える。4番バッターのみを集めても最強のチームが作れる訳ではないように、お笑いも多くの違うタイプが集まってこそ最高の笑いが作れる。過剰な規制により集うタイプが1つ減り2つ減りしていく度に、最高の笑いは一歩づつ遠のいていく。
芸人にはひねくれ屋がいて、ネガティブなやつがいて、自分に自信がないからこそ他人に対し攻撃的なやつがいる。芸人界は世間の縮図とも言え、個性の多様性が叫ばれる中、彼らへのスポットライトの当たり方が一定数の人を勇気づけている事もまた、事実である。
もちろん不愉快な発言・内容を放送する事は論外だし、過去には気が付かぬうちに人を傷つけるような笑いが存在したことも事実。むしろそれが故に、規制の線引きは今後も慎重に行う事が必要だろう。それが芸人とメディアが、みなさまにとって「おもしろい」を継続して供給する事にも繋がっていくのだ。
最終更新:2022/05/02 10:59
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