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藤田ニコルの「シャブ漬け」もらい事故だけじゃない! 吉野家の“騒動”は過去にも…

藤田ニコルの「シャブ漬け」もらい事故だけじゃない! 吉野家の“騒動”は過去にも…の画像
写真/Getty Imagesより

 牛丼チェーン大手の吉野家ホールディングスは4月19日、早稲田大学で行われた社会人向けの講座で不適切な発言をした伊東正明常務取締役を解任したと発表した。伊東氏は16日、講師として同講座に登壇。マーケティング戦略について「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘なうちに牛丼中毒にする」と語り、「生娘をシャブ漬け戦略」と表現したという。吉野家は「人権・ジェンダー問題の観点から、到底許容することのできない、職務上著しく不適任な言動があった」とし、クビという判断を下した格好だ。

 この騒動で思わぬ余波を受けた芸能人がいる。

「吉野家はちょうど新商品の親子丼を投入する予定で、19日に新CMの記者会見を都内で行う予定だったが、騒動を受けて中止。タレントの藤田ニコルが出席予定だった。しかもこの件を各メディアが一斉に報じたことで一時、Twitterで『藤田ニコル』と検索すると、検索候補に『シャブ』が出てくる”サジェスト汚染”が起こってしまうという、とんだもらい事故になりました」(週刊誌記者)

 それでも藤田は22日、Twitterで「今日から吉野家の親子丼のcmがTVで流れてます」「親子丼本当に美味しかったよー!」と健気にアピールしていた。

 吉野家では、7~8年周期でプロモーションをめぐる騒ぎが起きているという。

「吉野家は2015年7月22日、『麦とろ牛皿御膳』の商品発表会を都内で開催。同商品のCMには人気タレントでモデルのローラが出演し、千原ジュニアがナレーションを務めましたが、発表会にジュニアは出席したものの、ローラはなぜか欠席。『スケジュールの都合』ということで代わりにビデオメッセージで登場したが、主役のCMキャラクターが不在というのは前代未聞であり得ない事態。芸人のジュニアは、『なんで今日、ローラ来てないんですか。アイツ来いよ、ホンマ。俺、ナレーションですよ』と愚痴をこぼすというネタにし、会場を和ませていたが……」(ワイドショー関係者)

 当時、ローラが欠席したのには、ある報道が影響した可能性があるという。前出のワイドショー関係者が続ける。

「実は会見の1カ月前に、さる女性誌が、かねてから交際疑惑のあったローラとくりぃむしちゅー・有田哲平が結婚間近と報じ、注目を集めていた。吉野家の商品発表会の直前、7月18日に別のイベントに出席したローラは、そこで報道陣に直撃され、『あれは全部ウソ』『なんにもない』と結婚報道を否定してみせたが、吉野家の発表会はその4日後だったので、再びこの件について聞かれたくなかったのかもしれない。いずれにせよ、吉野家側は、相当困惑していた様子だった」

 さらに遡ること2007年には、当時ニューヨーク・ヤンキースの選手だった松井秀喜をCMキャラクターに起用したが……。

「松井はCMで牛丼を勢いよく口にかきこむ姿を披露。CM出演に際し、『撮影は楽しく、また牛丼もおいしかったです』『本当においしくて、日本の皆様に非常に人気があるというのもわかります』などとコメントを寄せていた。しかし、放送されたCMでは、松井が牛丼を口に直接運んでいるシーンがなかったことから『食べてないように見える』と、演技で口をモグモグしているだけではとの指摘が相次ぎ、食生活をしっかり管理する必要のあるアスリートの食事としてふさわしくないから実食しなかったのでは、といった憶測の声もネットを中心に飛び交った」(前出・ワイドショー関係者)

 また、少し前にはあるキャンペーンが物議を醸した。2021年7月から人気マンガ『魁!!男塾』(集英社)とのコラボ企画「魁!!吉野家塾」を実施。「米礼(マイル)」を貯めると、「お名前入りオリジナル丼」がプレゼントされるという豪華特典が話題を呼んだのだが……。

「1マイル貯めるには300円以上の支払いが必要となり、貯められるのは1日1回のみ。オリジナル丼との交換には220ポイント必要で、つまり合計6万6000円、220日以上かかる計算になる。しかも、このハードな条件をクリアした人がプレゼントに応募しようとした際にトラブルが発生。オリジナル丼に載せられる名前について具体的なレギュレーションは事前に発表されておらず、お客様相談室は当初、任意の名前で大丈夫と回答していた。しかし、入力フォームにはなぜか”本人の実名に限る”との但し書きがあり、疑問に感じた応募者が問い合わせたところ、一転して、本名でないといけないというルールに変更されていた。加えて、この件について『本名であるかどうかの判断は誰がどのようにしているのか』と応募者が質問すると『訴訟をされるとのことでしたら、弊社弁護士が真摯に対応させていただきます』などとかなりケンカ腰の回答をしたようで、これがネットに晒されることになり、炎上騒動に発展。吉野家が謝罪する事態になった。

 このコラボをめぐっては、ほかにも公式サイト上に『塾生(企画参加者)のみに閲覧が認められる特典コンテンツを公開予定』としていたものの、一向に公開されず、メディアが問い合わせてようやくコンテンツ企画が中止になったと後出しで発表するなど、不手際が目立ったことも火に油を注ぐかたちとなった」(前出・週刊誌記者)

 今回の不適切発言の件で騒動とはそろそろ無縁になりたいところだろうが……。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2022/05/01 06:00
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