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企画のフリー素材サイト「企画倉庫」誕生インタビュー

『めちゃイケ』『ガキ使』の放送作家がYouTubeで使えるネタを無料開放!禁断のサイト「企画倉庫」解禁

予想以上に集まった投稿企画

『めちゃイケ』『ガキ使』の放送作家がYouTubeで使えるネタを無料開放!禁断のサイト「企画倉庫」解禁の画像4
撮影/二瓶彩

―あと『企画倉庫』の面白いところは、ユーザーからも企画案を募集することでストックを増やしていることですよね。これが結構な数集まっているのにも驚きました。

深田 始めてみたら思ったより反応があって自分も驚きました。正直、1週間で3~4個投稿が来ればいいかなぐらいに思ってたんですけど、今のところ毎日コンスタントに10~20個は企画案の投稿があります。多い日だと1日で20個ぐらい採用しますね。ハガキ職人的な人たちのエネルギーってすごいですね。いま企画を投稿してくれる人で多いのは、放送作家志望とか若手放送作家の人です。

―その人たちが企画を投稿するメリットはどこにあるんですかね?

深田 企画倉庫でその人たちの名前を売れるような仕組みを意識してサイトを作りました。具体的に言うと、採用された企画に投稿者のSNSのリンクを貼って、企画を見たテレビ・YouTubeの制作者に名前と企画力をアピール出来るようにしました。自分もテレビ関係者から「いい若手作家はいないか」と聞かれることがあるので、実際に気になった投稿者を紹介したりしています。

―投稿された企画を深田さんがひとつずつ採用できるかどうかチェックしてるわけですよね。しかも掲載したものについては深田さん自ら「どうしたらより面白くなるか」といった補足コメントまでしてて。その労力と丁寧さに1番感動しました。第一線の放送作家に自分の企画を見てもらって、コメントをもらえるというのもすごいメリットじゃないですか? 僕はあの補足に1番価値が生まれている気もします。

深田 このサイトって作ろうと思えば誰でも作れちゃうと思うんですよ。だから、曲がりなりにも放送作家として15年にわたってテレビやYouTubeで企画を考え続けてきた自分が、投稿された企画を精査してコメントをつけることがサイトの価値の1つになるのかなと思って。エンタメは全てそうだと思いますけど、他の人が真似しようと思っても真似しにくいモノを作っていかないといけないと思っています。このサイトを真似する人なんていないと思いますけど(笑)。

―投稿された企画案のクオリティについても気になるところですけど、サイトのスタート時に用意した企画は、知り合いの放送作家に頼んだり、深田さん自身が考えたものでしたよね。それと比べて、いま集めてる企画のクオリティは維持できていますか?

深田 維持出来ていると思います。サイトを開設してみて想定外だったことの1つが、投稿される企画のクオリティが思っていたより高いことです。このクオリティのものがこのペースで来るなら、もう自分で企画を考えなくてもいいと思ってます。

―それもすごいことですよね。放送作家を始めたばかりの頃って、まずは誰かしらに企画会議に呼んでもらって、そこで企画を出して、ダメ出しを繰り返してもらうことで、少しずつ企画の考え方を学べるじゃないですか。企画倉庫に応募してくる人たちは、そのスキルがすでにある程度備わってますよね。

深田 お笑い芸人のネタもレベルがどんどん上がってきていると言われているじゃないですか? 今活躍してる40代以上の芸人さんも、「自分たちが20代の頃より、いまの20代の子たちのネタのほうが面白い」って言いますよね。それと一緒で、いまは過去のテレビやYouTubeの企画がいくらでも調べられるし、YouTubeも学生時代から死ぬほど見てるし、僕らの世代より色んな企画に触れてるわけですよね。だから放送作家も、若手のレベルが高くなってるのかなと思いますけどね。可哀そうなのは活躍する場が少ないということですけど。

―もし、このまま順調に企画が増えていったら、企画に困ってる人はこのサイトだけ見て参考にすればよくなるわけですよね。そうなった時に、とりわけ企画案を出す仕事がメインになる若手作家の需要がなくしてしまうのかなと思ったんですけど。

深田 それは大丈夫かなと思っています。このサイトはあくまでも企画を0から1にするのを助けるだけなので。その1から構成を考えて10や100の面白さにしていくのも放送作家の仕事ですから。0から1を考えるという1番大変な部分の労力を減らすサイトだと思ってます。

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