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企画のフリー素材サイト「企画倉庫」誕生インタビュー

『めちゃイケ』『ガキ使』の放送作家がYouTubeで使えるネタを無料開放!禁断のサイト「企画倉庫」解禁

『めちゃイケ』が終わった2018年が転機に

『めちゃイケ』『ガキ使』の放送作家がYouTubeで使えるネタを無料開放!禁断のサイト「企画倉庫」解禁の画像3
撮影/二瓶彩

―ところで深田さんはそもそも、どういう経緯で放送作家になったんですか?

深田 大阪体育大学に行って、スポーツトレーナーになろうと思っていたんですけど、途中でちょっと違うなと思って進路に悩んでいた時に、松本人志さんが主演されていた『伝説の教師』というドラマをレンタルビデオで借りて見たんです。そのドラマの中で「人は何のために生きているの?」という生徒の問いに対して教師役の松本さんが「笑うや」と答えたシーンがあって。自分もこの人みたいに面白いことに人生を賭けたいなって思ったんですよね。その直後くらいに、テレビ番組で放送作家の養成所があるのを知って。それで就活もせずに大学を卒業して、何のコネも当てもないまま上京して放送作家スクールに入りました。
 でもそのスクールからは放送作家になれなくて、どうやったら放送作家になれのるかなーと思っていた時に松本さんと放送作家の高須光聖さんがパーソナリティを務めていた『放送室』(TOKYO FM系)というラジオで「僕(高須さん)の弟子を募集します」と話しているのを聴いて、それに応募して獲ってもらいました。

―それって,かなりの倍率だったんですよね。
 
深田 確か600~700人応募があって、採用されたのが3人ですね。

―そんなチャンスを掴んで、ずっとがむしゃらにやってきたわけですよね。今はテレビだけでなくYouTubeの構成、ライター業、サイト運営など様々なことをされていますが、テレビ以外の仕事もやり始めたのはキッカケがあったんですか?

深田 そのタイミングは明確にあって、2018年でした。当時、担当していた『めちゃイケ』『得する人損する人』というゴールデンの番組が終わり、他にもチーフ作家として関わっていたレギュラー番組が終わったりして、自分の人生を改めて考えたというか。テレビほどの大きなメディアじゃなくていいから「自分がこの作品を作りました」と言えるモノを作りたい思いが強くなって。それからテレビ以外にも色々なことに挑戦してみようと思うようになりました。

―「めちゃイケ」と「とんねるずのみなさんのおかげでした」の終わりは、テレビマンが今後のテレビ界について考えたタイミングだったかもしれませんよね。

深田 2018年にテレビ以外の仕事に目を向け始めたテレビマンは多いと思います。コロナ禍がテレビマンのYouTube参入の1番の契機になりましたが、その前のキッカケは18年だった人が多いと思います。芸能人がYouTubeに進出し始めた年でもありますよね。カジサックさんがYouTubeを始めたのも18年でしたし。

―深田さんも作家としてYouTubeのチャンネルをいくつも担当されていますし、今はディレクターとして自分で撮影と編集もやっているんですよね?

深田 バラエティコンテンツの制作で1番の裁量権を持っているのはディレクターなんですよ。放送作家も楽しいですけど、企画・撮影・編集において裁量権を持って、自分の考えたものを自分の手で世に生み出したいという思いからディレクターにも挑戦するようになりました。いつかはテレビ番組のディレクターも挑戦したいと思ってますし、今はまだまだ小さいですけど、自分で撮影と編集をやっているYouTubeチャンネルも始めています。自分は『日本放送作家名鑑』 という、放送作家のインタビューをまとめたサイトも運営してるんですね。今のところはマネタイズしてなくて、むしろお金がかかっているんですけど、それでも自分が裁量権を持ってコンテンツを作れることには喜びを感じています。文字起こしだけでも5~6時間かかりますけど、自分で全て決められるものだったら何時間でも地味な作業が楽しく出来るんですよね。

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