「飯田商店」一杯1600円、値上げで話題のラーメン店の“まかない”カップ麺
#ラーメン #カップ麺 #カップ麺一行3昧 #カップまぜそば
まろやか味噌味をまぜそばで再現! 明星食品「札幌らーめん信玄監修 コク味噌まぜそば」
最後は、明星食品の「札幌らーめん信玄監修 コク味噌まぜそば」230円(税別)。北海道・石狩と札幌ススキノにお店がある「札幌らーめん 信玄」監修による、味噌まぜそばのカップ麺です。
北海道では飲んだ後に食べるラーメンの定番として知られ、特にススキノのお店は深夜にも行列ができる大人気店。全国的に有名な「純すみ系」のお店ではありませんが、「純すみ系」のラードや濃い味噌味といったヘビー級な味とは一線を画す、炒め野菜やマイルドな味わいが特徴で、深夜に食べても比較的罪悪感が少なくて済む札幌ラーメンです。
この商品も上記2品と同様、カップ麺オリジナルメニューで、お店では味わうことのできない商品となっています。こういうフットワークの軽さが、カップ麺の良いところですよね。中には、カップ麺限定メニューをお店が逆輸入して再現する場合もあります。
炒めた玉ねぎの甘みが前面に出た味噌味のたれで、もやしやニンニクの風味がついたオイルを絡めることで、「信玄」のラーメンの味をまぜそばで再現しています。分厚いラードや山椒、生姜などを使う「純すみ系」とはだいぶ異なっており、まぜそばでもヘビー級ではない「信玄」らしさが強く感じられました。
「信玄」は、お店の味噌ラーメンがこれまでに何度かカップ麺化されていますが、今回の野菜の旨みが全般に出たまぜそばだれは、これまでのカップ麺以上にお店らしい、まろやかな味が再現されていました。
お店の再現性が高いたれには、太くて縮れのついた油揚げ麺と、チャーシューチップやキャベツが合わせられています。一方、麺や具は明星食品の他のまぜそば商品でもよく見るタイプのものばかりで、お店らしさはあまり考慮されていないようです。
味噌味の汁なし麺に将来性を感じる!
名店が監修するカップ麺オリジナルメニューのまぜそば3品をレビューしました。「飯田商店」の鶏を中心とする上品さ、「大島」&「三ん寅」のパワフルな「純すみ系」らしさ、そして「信玄」の野菜の旨み全開の味わいと、それぞれがオリジナルメニューでありながら、名店らしさがしっかり出た一杯でした。
「飯田商店」はもちろんですが、味噌味のまぜそば2品の完成度が高かったことに驚きです。もともと濃厚さが魅力の味噌ラーメンと、濃い味になりがちな汁なし麺の親和性が非常に高く、味噌味の汁なし麺はこれからどんどん出てきそう。今後の展開が楽しみです。
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