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ジャニーズ事務所も容認? 春ドラマが始まったばかりなのに7月期ドラマ発表の背景

ジャニーズ事務所も容認? 春ドラマが始まったばかりなのに7月期ドラマ発表の背景の画像
『六本木クラス』ドラマ公式サイトより

 今年4月期も各局で数多くのドラマが放送されて視聴者を楽しませている。

 4月から始まった新ドラマでは、嵐・二宮和也主演のTBS日曜劇場『マイファミリー』が今のところもっとも好調で、世帯平均視聴率は第3話までの平均で12.4%。これに、元V6の井ノ原快彦主演の人気シリーズ『特捜9 season5』(テレビ朝日系)、木村拓哉主演の木曜ドラマ『未来への10カウント』(同)、綾瀬はるか主演のフジテレビ月9ドラマ『元彼の遺言状』、内藤剛志主演の人気シリーズ『警視庁・捜査一課長season6』(テレビ朝日系)が続く形で、平均2ケタ台を記録している。

「なんだかんだ、放送枠の強さ、人気シリーズが結果を出している印象ですね。誘拐事件を発端とする『マイファミリー』は、第3話で早くも誘拐された娘の救出に成功するなど、先が読めない展開や物語の完成度の高さが視聴者から好評を集めていますが、『半沢直樹』シリーズなどで実績のある日曜劇場枠ということで元々数字を持っていますし、その日曜劇場で昨夏『TOKYO MER~走る緊急救命室~』をヒットさせた黒岩勉さんのオリジナル脚本ということで安定感も高い。『未来への10カウント』も、『ドクターX~外科医・大門未知子~』『7人の秘書』などを放送してきた枠ですし、脚本は木村さん主演の人気ドラマ『HERO』シリーズなどを手掛けた福田靖さん。『元彼の遺言状』も、ここのところ調子のいい月9枠です」(スポーツ紙テレビ担当記者)

 多くの作品はこの4月にまだ始まったばかりで、春ドラマの今後の動向が気になるところだが、早くも夏ドラマの情報が解禁されていることがテレビ業界内でも話題になっているという。

「つい先日、テレビ朝日が人気韓国ドラマをリメイクした『六本木クラス』の放送を発表しましたが、TBSにいたっては、4月期ドラマが始まる前の3月末に、綾野剛さん主演の日曜劇場『オールドルーキー』を発表。昔の常識で考えればこんなに早いタイミングで次作品の宣伝をするなんてあり得ませんでした。出演者やスタッフからしたら『そんなヒマや労力があったら、オンエア中の作品がもっと盛り上がるように宣伝しろよ!』となりますからね」(同スポーツ紙記者)

 しかも、『六本木クラス』は木村拓哉主演の『未来への10カウント』の後番組、『オールドルーキー』は二宮和也主演の『マイファミリー』の後番組と、現在放送中のどちらの作品もテレビ業界に大きな影響力を持つジャニーズ事務所の人気タレントが主演を務め、視聴率もそれなりに好調。こうした点も業界内をザワつかせている要因のようだが……。

「確かにひと昔前なら考えられなかった現象ですけど、逆に『マイファミリー』や『未来への10カウント』の調子が良いからこそ、その余勢を買うべく次作品の告知のタイミングを早めた可能性はありますよね。同じ時間帯に放送されていた前番組がヒットすると、その番組を見ていた視聴者がそのまま後番組も見続けてヒットにつながることもあります。特に固定の視聴者を持つ『枠』ではこの傾向が強く、TBSの日曜劇場や、テレ朝の木曜21時なども当てはまるでしょう」(テレビ誌記者)

 一方、芸能記者は違う見方をしているようだ。

「そもそも『六本木クラス』は昨年9月の時点で、竹内涼真主演ということまで女性誌にスッパ抜かれていて、人気のある『梨泰院クラス』のリメイクということで批判が相次いだ。正式発表の際もやはり、安易なリメイクを危惧する声が多く上がっている。どうせネガティブな反応が出るなら、早めに情報解禁しておいたほうがいいという目論見もあっただろう。

 『オールドルーキー』についても3月頭の時点で報じられていたが、それよりもこちらの情報解禁が早かったのは、スキャンダル絡みだろう。主演の綾野剛に関する醜聞が”ガーシー”こと東谷義和氏によって”暴露”されており、未成年淫行疑惑まで取り沙汰されていたため、降板するのではとも囁かれていた中での正式発表となった。”綾野は問題ない”と業界にアピールするため、事務所側が情報解禁を早めるよう迫ったのでは」

 特にここ最近は、ドラマ情報が流出しやすい状況にあるともいう。

「コロナ禍と業界の労働環境改善の機運もあって、ここ最近は連続ドラマでも前倒しで撮影を進めるケースが増えたが、そのぶん情報流出も早まってしまっている。今年1月期に放送されたフジ月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』は主演の菅田将暉のスケジュールの都合上、1年前に撮影。ドラマ放送より半年前の昨年6月に情報解禁されたが、しかし昨年2月の時点で週刊誌系のウェブメディアにバラされているからね」(同・芸能記者)

 今後、新作ドラマの告知タイミングはどんどん早まっていくのかもしれない。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/04/30 18:00
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