一発でも売れたピスタチオの解散は本当に残念…解散を経験した元芸人の後悔
#お笑い #檜山豊 #ピスタチオ
お笑いコンビ「ピスタチオ」が2022年5月末で解散することが発表された。ピスタチオと言えば独特な立ち振る舞い、「な~んのっ」などの真似したくなるポップなフレーズ、そして白目というオリジナリティが溢れる漫才で話題となり『アメトーーク!』(テレビ朝日)の「ザキヤマ&フジモンがパクりたい-1グランプリで火が付きブレイクした。「一発屋」といわれたが、その一発に破壊力があり、ネタも面白かったので営業などで十分食っていけると思っていた。
そのピスタチオまさか、解散をすることになるとは。理由はコロナ禍で収入が減少し、妻子がいる小澤さんのほうがこのままでは、大切な家族を養っていけないという思いからだそうだ。確かにその気持ちはわかる。僕がお笑いを辞めたのは小澤さんとまったく同じ理由だった。
僕の場合コロナは関係なかったが、一時より収入が減少し、家族を養っていけないという現状、それに加え芸人としての未来が見えないことへの不安、そして最も大きな理由は、お笑いという圧倒的に一番大切だったものが、一番大切にしなければならない家族が出来たことにより、一番ではなくなってしまったということ。少し語弊がある言い方かもしれないが、お笑いを辞めた理由は大まかにいうとこんなところだった。
ただ少し疑問だったのは、小澤さんは吉本興業という大きな事務所に所属しており、頼るべき先輩後輩は多数いたはず。お笑いを辞めなくとも何とかなったと思うのだが、本当に上記の理由だけで辞めるという決断に至ったのだろうか。
今回は元芸人として、2人が解散を表明したYouTube動画を見て、ピスタチオの解散を分析していこう。
さて。動画を見てまず最初に思ったことは、小澤さんも伊地知さんもお互いにストレスが溜まっており、それを解消することが出来ずにいたのではないだろうか?
先ほども書いたが先輩後輩が多数いるというのはメリットもあれば、デメリットもある。例えばお互いが相手に抱いているストレスを先輩や後輩にぶつけることにより、一時的に解消した気になってしまうという点。これはお笑いに限った事ではない。上司や部下の愚痴を違う人へぶつけることにより、その場ではスッキリした気になる。ただこれが、そういう気になっているだけで実際はまったくスッキリしていないのだ。
それなのでまた、その上司や部下に対して不満があると、前の不満の上に蓄積されてしまい不満が倍増する。当人同士が話し合わないと、不満は0にならない。つまりピスタチオの2人もその状況だったのではないだろうか。
ただ動画中にも話していたが、2人は喧嘩をすることもあったそうだ。喧嘩をすれば当人同士が話し合っているから0になるような気もする。問題の根本を解決しようとする前向きな喧嘩ではなく、お互いのストレスをぶつけ合うだけのうわべの喧嘩では意味がない。
その証拠に、2人が解散までに悩んでいた内容があまりにも違っていた。
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