最下位に沈む新庄剛志“ビッグボス”の日ハム、クビ選手がライバルチームで大活躍のトホホ
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シーズン前の話題を独占した“ビッグボス”こと新庄剛志監督が、早くも苦境に陥っている。開幕からいきなり5連敗し、1勝した後はまた4連敗。その後、調子はやや上向いてきたが、ずっと最下位の状況は変わらない。
「3年連続5位と低迷が続いて栗山監督が退いた日本ハムは、新庄監督の就任が大きな話題になりましたが、順位予想は最下位だらけ。昨年は得点、打率、本塁打、出塁率、得点圏打率など、すべてリーグワーストで、長打力がある打者が1人も見当たらない上、投手陣も先発の頭数がまったくそろっておらず、厳しい戦いが予想されていました。
いざ開幕すると、打撃陣は現在ホームラン数トップでがんばっていますが、防御率が断トツ最下位では勝ち星は伸びません。まだ20数試合ですが、すでに4番に座った選手が8人もおり、打順がコロコロ変われば、スタメンも日替わり。これでは上位進出は望めません」(フリーの野球ライター)
新庄監督にしてみれば、低迷が続くチームをいきなり優勝争いさせるのは無理というもの。今は“おためし期間”なのかもしれないが、悔やまれてならないのは、昨年限りでお払い箱にした選手の奮闘だ。
球団は昨年オフ、主力として活躍してきた大田泰示、西川遥輝、秋吉亮に対し、契約更新しないことを通告。球団側は「ノンテンダー」という言葉を使ったが、事実上のクビだ。
このうち西川は楽天、大田はDeNAに移籍したが、2人とも戦力として立派にチームに貢献している。
「西川は昨年、打率こそ.233でしたが盗塁王を獲得。一昨年には3割を打って盗塁数も42個を記録していますし、まだ20代でしたから“クビ宣告”には衝撃が走りました。しかし今季は新天地で開幕から1番に定着し、現時点で打点と出塁率が1位、打率と盗塁が2位と大活躍。チーム首位の原動力になっています。
一方の大田も昨年はさっぱりでしたが、その前はずっとレギュラーで活躍してきた選手。身体能力の高さにはとにかく定評があり、案の定、複数球団による争奪戦になりましたが、4月なかばからレギュラーで使われるようになり、2番打者としてスタメンに定着しそうな勢いです」(週刊誌野球担当記者)
“見返してやる”というパワーが好成績につながっているのは明白。結果論といえばそれまでだが、日本ハムの現在の成績を見れば、2人を放出したのはイタすぎる。さらに気になるのは、ビッグボスの“神通力”がすでに切れかけていることだ。
「今シーズンは大型移籍や超大物新人の入団がなく、話題がなかったため、メディアはいっせいに新庄監督に飛び付きました。しかしシーズンが始まれば、結局話題になるのは強いチームと活躍している選手。パフォーマンスや奇策は瞬間的にしか話題になりません。佐々木朗希という超新星が登場して話題をいっきに持っていかれ、人気球団の阪神が大低迷したことで、ビッグボスは話題にもならなくなりました。
ホームゲームの観客の不入りも深刻です。ホーム開幕戦は何とか2万人以上入りましたが、観客数が1万人を割り込むこともしばしばで、ロッテ戦では7000人台も記録。中田翔(巨人へ移籍)と斎藤佑樹(現役引退)がチームを去り、客を呼べる選手がいなくなりました。来季は新本拠地へ移るので、黙っていても座席は埋まるでしょうが、一度ソッポを向かれると、なかなか戻ってこないのがファンというもの。まだまだ使える選手を手放したツケは大きいようです」(前出・野球ライター)
奇想天外なビッグボスは、まだ何か秘策を用意しているのだろうか。
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