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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 小室圭&眞子さんのNY生活危うし

小室圭さん、眞子さん危うし――NY生活の“非合法”と再試験まさかの英語力問題

女子医大、“ヅカファン”女性理事長の公私混同

 くら寿司は、高田馬場駅前店が私の家から近い。一度行ったが、渡されたコントローラーで食べたい寿司を選ぶと、超音速で皿に乗った寿司が飛んできて、目の前でぴたりと止まる。

 初めはおもしろいが、だんだん飽きてくるし、回転ずしとして、他よりバカうまいというわけでもないから、それ以来行っていない。

 だが、文春によると、2021年10月期には過去最高売り上げを更新したというから、好調のようだ。

 そのくら寿司の山梨県甲府市にある「無添くら寿司」の駐車場に停められている乗用車から火の手が上がり、車は全焼、中にいる人間も焼死したという事件が、4月1日に起きたという。

 亡くなったのは、その店で店長を務める39歳の男性。優しくて温厚、趣味は御朱印集めだったという。

 だが、今年の3月に、スーパーバイザーのXという人間が来てから、日に日に憔悴していったそうだ。

 Xと店長は同期だが、上司。自分より立場の下の人間には威圧的な物言いをするそうで、店長は目を付けられていたという。

 頻繁に店長に激高するようになり、出勤するたびに罵声を浴びせ、店の客からクレームが入るほどだった。

 次第に精神的に追い詰められていった。

「店に火をつけたいと思っている。いつも空の灯油用ポリタンクを車に積んでいるんだ」

 などと周囲に話していたという。

 この段階で、何らかの手が打たれなければならなかったはずだが、そうはならなかった。
 だが、Xは、店長に罵声を浴びせたり、叱責したことはないと文春に話している。

 またくら寿司も、そのようなパワハラ行為があったとの事実は確認できない、事故については、業務に関係しない店長の個人的な事情によるものと推定していると回答している。
 なぜ、店長は焼身自殺をしたのか。自分が店長をしている店の駐車場で焼身自殺するというのは、多くの場合、店に対して何らかの恨みがあってする場合が多い。

 くら寿司側は、徹底した調査と、その結果を公表しないと、好業績に陰りが出るかもしれない。

 牛丼の吉野家の常務取締役の伊東正明・常務取締役企画本部長が、早稲田大学で開かれた社会人向けマーケティング講座で、「生娘をシャブ漬け戦略」と暴言を吐いて、新商品の発表会を取り止め、伊東は解雇された。

 だが余波は収まらず、吉野家は対応に苦慮している。

 同じことがくら寿司にも起きないとはいえない。ましてや焼身自殺しているのだ。ことを簡単に考えていると、致命傷になると思うのだが。

 さて、4ページだが、中身の濃い告発記事である。筆者はジャーナリストの岩澤倫彦。

 東京女子医科大学病院といえば、都内でも1,2を争う有名病院であった。かつては総理大臣や著名人が挙って入院し、AIを駆使して脳外科手術を遠隔支援するシステムの開発など、医療界の先端分野でもトップを走っていた。

 その女子医大の凋落が激しい。

 文春でここに勤務する30代の医師が、
「女子医大は、ここ数年ですっかり別の大学病院になってしまいました」

 と語っている。

「経営方針に反発して優秀な医師・看護師が大量に辞め、医療レベルが大きく低下。人手不足も常態化しています」(四十代医師)

 1年前は、女子医大の本院には約1200人の看護師がいたが、120人も少なくなったという。

 このままでは経営危機に陥るというのである。

 それは「岩本絹子先生が理事長に就任して」から起きたそうだ。

 岩本は、医大の創設者・吉岡彌生の一族で、現在75歳になる。

 女子医大を卒業後、江戸川区に葛西産婦人科を開業していたそうだが、2013年、女子医大の人事に強い影響力を持つ同窓会「至誠会」会長に就任、翌年には女子医大の副理事長に就いた。

「十四年、女子医大で二歳男児が鎮静薬・プロポフォールを過剰投与され、死亡する医療事故が起きました。患者数が激減し、補助金も大幅カットされ、赤字は約六十一億円に。経営危機に陥った大学の再建を任されたのが彼女でした」(元職員)

 そこで岩本理事長は、リストラや徹底したコスト削減をした。女カルロス・ゴーンとあだ名されたそうである。

 政治的には二階俊博元幹事長と親しいという。

 こうしたタイプによくあるが、コストカットのメインは、医師や看護師の給料を削る、低く抑えることに置かれる。

 もともと女子医大の給与は、大学病院の中でも最低クラスだったという。

「三十歳医師の基本給与は二十五・九万円」(東京医労連調査部)。それなのに、新型コロナウイルス蔓延を理由に、ボーナス・ゼロを宣言したという。

 そのため医師や看護師の退職者が続出した。「現場の苦労を理解しない病院に、残る理由はありません」(退職したベテラン看護師)

 ここまではよくある話で、経営が建て直せれば、ゴーンのように「名経営者」と祭り上げられるのだろう。

 だが岩本理事長はそうではなかった。経営陣だけ報酬をアップしていたというのである。

 岩本理事長が得た報酬と給与の総額は204万円アップの2710万円(20年)、丸義朗学長は303万円アップの1722万円だそうである。

 悲憤慷慨した大学病院の関係者が、文春に内部資料を提供したという。

 そこには公私混同、親族たちの厚遇など、呆れ果てる女子医大私物化の詳細が書かれていたというのだ。

 詳しいことは省くが、一例を挙げると、2020年4月に女子医大は、株式会社ケネス&セルジオと業務委託契約を締結している。

 契約書によれば、経営統括部の業務支援、理事長秘書業務全般で、月額385万円。だがこの会社、不動産の売買、コンピューターシステムの企画、これがメインだろう、芸能タレントの育成とマネジメントが業務の中心なのだ。

 この会社の取締役Cの妻は、元タカラジェンヌ・雪組の男役彩那音で、彼女の姉は月組の男役の彩輝直だという。

 実は岩本理事長、宝塚の大ファンで、熱を上げていたのが彩輝直だそうなのだ。宝塚では“おばさま”と呼ばれるタニマチなのだ。

 大ファンの親族会社と不透明な取引をしていたのである。

 この一事をもってしても、公私混同が激しいというのはよくわかる。大学病院という公的機関を使って、私腹を肥やし、自分の好きなスターに入れあげるなど、責任ある立場の人間がやるべきことではない。

 税理士の米澤勝が、女子医大の経営に疑義を呈しているが、これを読む限り、女子医大に入院するのはやめておこうと思わざるを得ない。

 ノンフィクション作家の本田靖春が、糖尿病の悪化で入院したのが女子医大だった。その当時は、東京一といってもいいほど、医師も看護師も、優秀で優しい人が多くいた。

 経営は人なりとはよくいわれるが、このケースはひどすぎる。

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