『絶対取材しない店』ガチギレする店の人と粘るダイアンに真の緊張と緩和を見た!
#テレビ東京 #ダイアン #ダイアンの絶対取材しない店
4月7日深夜よりスタートした『ダイアンの絶対取材しない店』(テレビ東京系)は、ダイアンにとって民放キー局での初の冠番組である。商店街にたたずむさびれた寝具店、花屋、クリーニング店等の“これまで取材されたことのない店”1店舗を、番組1回分の全尺(30分)を使い、深掘りしていく「ニッチポイント深掘りバラエティ」だ。テイストとしては、『寺門ジモンの取材拒否の店』(フジテレビ系)と『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京系)を足して2で割った、という表現が近いだろうか?
昨日の放送は見ていただけましたか?
週末、是非配信で!!?
ちなみにロケ終わりのユースケさんの感想です
ユースケさんの粘り見て下さい!#ダイアン #ダイアンの絶対取材しない店TVer https://t.co/RXnoGd2MmG
Youtube https://t.co/LPzUEniFm4
Paravi https://t.co/jDCoGK5RU5 pic.twitter.com/23xUnBbwF2— 【公式】ダイアンの絶対取材しない店(テレビ東京 木曜25:00~25:30)@daiansyuzainai) April 15, 2022
初回放送で2人が訪れたのは、落合南長崎駅(新宿区)前にて約60年間営業する化粧品店だった。そして、注目は14日放送の第2回目。オープニング映像を見ると、前回と同じ風景なのだ。「先週のおさらい?」と思ったら、今回も落合南長崎のお店を訪れるらしい。画面上には「『ぶらり途中下車の旅』でもそんなに降りなそうな落合南長崎駅」という失礼なテロップが踊っている。
津田 「(初回の手応えは)大成功! ヤバい。グラメリー賞やっけ?」
ユースケ 「ギャラクシー賞な(笑)」
津田 「ギャラクシー賞獲ります」
ユースケ 「そんなに覚えられへんやったら、言わんでええで」
街ロケでお店の人をガチギレさせるダイアン
今回訪れるのは、初回で取材した化粧品店と目と鼻の場所にある「S洋品店」だ。創業60年以上、夫婦で営む洋服屋である。2人を出迎えてくれたのは、店主のご主人。彼がダイアンに対応してくれたのだが、同じく店頭に立つ奥さんのほうは番組の取材を承知していなかったらしい。
ユースケ 「ちょっと、取材をさせていただきます」
奥さん 「あ、そうなの?」
ユースケ 「もう、60年もされてるということで」
奥さん 「はい、そうです」
津田 「ご夫婦で?」
奥さん 「(大声で)なんて!?」
津田 「ごっ、ご、ご夫婦でやられてるということですか?」
奥さん 「ご夫婦で? はい、そうです」
ユースケ 「よろしいですね、いつも一緒に」
奥さん 「はい、そうです」
津田 「朝から晩まで一緒で?」
奥さん 「だって、夫婦だったらそうでしょ? 何言ってんの、当たり前でしょ」
津田 「(小声で)なんか、俺にだけ冷たくない(苦笑)?」
何もしていないのに、ナチュラルに嫌われる津田。妙にイラッとさせる彼のオーラに、奥さんも気付いたのだろうか?
でも、うろたえてばかりはいられない。撮れ高を稼ぐため、店のおもしろポイントを見つけにかかる2人。洋品店の奥にはボーダー柄の長袖ポロシャツが何枚も飾ってあった。
津田 「見て、奥。(あんな服を)おやじ、着てた!」
ユースケ 「ハハハハハハ!」
津田 「あの横の柄の長袖のやつ、着てた!」
ユースケ 「子どもながらに思てたよ、『あれの長袖あるんや』って」
津田 「あれ、着てた~(笑)! おやじの全柄揃てる~!」
ユースケ 「ハハハハハ、ホンマや(笑)」
奥さん 「はい、終わり」
津田 「いや、(店の)奥見てよろしい?」
奥さん 「いや、終わり! 笑い転げるんだったら帰って」
津田 「いやいや、素敵な。懐かしいわぁ~」
奥さん 「……なんなの!?」
ユースケ 「あえっ?」
一瞬でピリついた空気になる現場。奥さんが本当に怒ってしまった。一般人からすると売り物がバカにされているとしか感じられないだろうし、津田の笑い声がイラッとくるのも正直わかる。映り方が最悪のダイアンと、ガチギレして印象が悪くなるS洋品店。始まって2回目で、いきなり誰も得をしない番組になってしまった。やはり、ダイアンは2代目さまぁ~ずになれないのだろうか?
津田の言葉一つひとつがトリガーに
スタッフが奥さんにロケの趣旨を説明している間、ダイアンは出入り口付近に引き退がった。ここで作戦会議だ。
津田 「西澤、ちょっと1回(店の)外出る? お母さんが半ギレや(笑)」
ユースケ 「さっき、なぜお母さんが怒ったかというと、ちょっとバカにしているみたいに映ったからだと俺は解釈している」
津田 「だっておやじ着てたやん、長袖」
冷えた空気なのに、まだ感じの悪い津田。大きく“大阪ズレ”している彼には、東京での街ロケは無理なのでは……? しかし、このコンビはユースケが芯を捉えている。
「まだあんまり馴染んでないうちにアレ(イジり)やったから、もうちょっと仲良うなってからそういう感じにしていこう。褒めていこう」(ユースケ)
ナイス解析のユースケ。とりあえず奥さんと仲良くなることが先決というのがダイアンの結論だ。2人は再び店の中へ戻っていった。
ユースケ 「タオルとかもいろんな色ありますね。イチオシ商品というか、よく売れるものは?」
奥さん 「平均的。もう、実用なものだから」
津田 「なるほどなるほど、こりゃええわ」
奥さん 「(津田を指さして)全然、言ってる言葉違いますよ。あっちのほう(全然違う方向)見て言ってるし」
ユースケ 「こいつ、全然気入ってないですよ」
奥さん 「気入ってませんよ」
津田 「(苦笑)」
ユースケ 「(お店は)女性のお客さんのほうが多いですか?」
奥さん 「そりゃそうですよ、うちは。男は(ファッションに)弱いんでしょ?」
津田 「服、全然わかんないですよ、ホンマ」
奥さん 「そんなことないでしょ(失笑)。もう、目が笑ってるし、言ってることも笑ってるし」
わざとらしいリアクションを繰り返したせいで、奥さんにすべてを見抜かれた津田。津田の吐く言葉一つひとつが彼女を刺激しているし、津田の存在がトリガーになってしまっている。
あながち、バカにできない問題だ。失礼なイジりも関西でのロケなら「アホなこと言いな!」とツッコまれて成立するが、関東で同じノリは通用しないということ。津田がいるとなおさらだ。津田は怒られやすいタイプである。人間の心に余裕がない現代、関西流のロケは全国区で通用しない時代になってしまったのだろうか。
2人は作戦会議をするため、再び店の出入り口付近へ引き退がった。そんな両者の背中に奥さんの声が突き刺さる。
「はい、ご苦労様でした」(奥さん)
ダイアンに早く帰ってほしい奥さんからの痛烈な皮肉。というか、彼女は彼女でこれでよく客商売をやれているな……。
津田 「こんなん、俺初めてやぞ」
ユースケ 「俺も。ほんで、いつもやったら『怒ってはる』と思ったら『ありがとうございましたー!』って帰んねんけど、(この番組は)ここで30分作らなあかん。帰られへん(笑)」
「外でブワッとする人は、だいたい養子」というパンチライン
ダイアンが取った次なる手は、褒めるでもバカにするでもなく、真面目な話をする策であった。「ふざけていない」という姿勢を奥さんに伝える作戦だ。2人は売れ残りの幼児用ハンカチを発見、手に取った津田は「買って帰ろうかな?」と声を上げた。
ユースケ 「(津田を指して)子ども3人いるんですよ、こう見えても」
奥さん 「お父さんなの? あんまり、バカ言ってはいられないわね」
ちなみに、S洋品店のご夫婦はお見合い結婚。昔はよく2人で旅行に行っていたらしい。
ユースケ 「また、(旅行に)行きたいですよね。今度、4人で行きたいです」
津田 「なんで4人で行くねん!」
奥さん 「ウソばっかし。それを言っちゃうと『あぁ、芸人だなあ』って思うよね」
彼女は芸人のことが苦手らしい。芸人なのにふざけたら怒られる店。特に、津田が奥さんに目をつけられている。
ユースケ 「(津田を指して)奥さんは嫌いそうですもんね。ええ奴なんですけど(笑)」
奥さん 「3人お子さんいて、いい人だと思うよ」
津田 「僕、養子に入ってるんです」
奥さん 「養子でしょ?」
津田 「わかってたんですか!?」
奥さん 「外でブワッとする人は、だいたい養子よ」
「外でブワッとする人は、だいたい養子」という、奥さんのパンチライン。なんなのか、その見抜き方は。ものすごい偏見だ。津田だけ扱いが悪すぎて、さっきからずっと不憫である。
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