『タクシー運転手さん、うまい店に連れてって』タクシー関係者が苦笑いする“リアル食事情”
#テレビ東京 #タクシー運転手さん、うまい店に連れてって
タクシーに乗って、「どこかウマい店知らない?」──1度くらいは言ってみたいセリフだが、それを番組にしたのが4月にスタートした『タクシー運転手さん、うまい店に連れてって』(テレビ東京系)。
その名のとおり、スタッフがタクシーに乗り込んで「どこか美味しい店知りませんか?」と尋ね、その店に行く番組だが、東京都足立区在住のタクシー業界関係者はこう語る。
「タクシーの運転手が美味しい店に詳しかったのは、少なくとも20年以上前の話。収入が低い上に時間もかかるので、外食は滅多にしません。タクシー運転手というとラーメンに詳しいイメージかもしれませんが、近年は駐禁の取り締まりが厳しくなり、食事は車が停めやすいことが大前提。もっぱらコンビニばかりです。店で食べるくらいならコンビニ飯をササッと食べて、ちょっとでも仮眠する方がラクですし。
それにスマホがあるので、タクシーの運転手にいちいち『美味しい店、知らない?』と聞く客は減りました。舌に合わなかったり、予算より高くて後からトラブルになるのもイヤですし、実際には運転手に美味しい店を聞いてもなかなか難しいと思いますけどね」(タクシー業界関係者)
タクシー運転手が情報の宝庫だったのは昔話ということか。番組は地方都市にも精力的に足を伸ばしているが、地方も状況はあまり変わらない。日本全国を長年飛び回り、仕事柄タクシーを使う機会も多い週刊誌記者は、地方のタクシー事情についてこう話す。
「事件を追いかける際、運転手の情報が役に立つことは多く、スクープを生んだこともありますが、飲食店の情報に関してはあまりアテにならないというのが偽らざる印象です。地方都市で『美味しい店を教えてくれ』という客は、出張か旅行かの二択ですから、その街で一番高級な、地元民なら誰もが知っている有名店に連れて行かれるのがオチ。また“良いカモ”なので、距離が稼げる店に連れて行くのがセオリーです。そうすれば帰りも呼んでもらえる可能性がありますから。
飲食店の情報はアテになりませんが、夜のお店の情報に詳しい運転手は多く、『若い子が揃ってますよ』とか『あの店はやめた方が良いですよ』と教えられた回数は数え切れません。『○○に聞いたって言って下さい。サービスしてもらえますから』と言われて案内されるパターンも多いですね。そういう店はハズレは少ないですが、店からキックバックをもらっているケースもあるようなので要注意です」(週刊誌記者)
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