水ダウ「30-1グランプリ」意外と過酷なお笑いGPで生き残れそうな方法
#水曜日のダウンタウン
審査員唸る問題作もCブロック
1組目「大自然」
30秒という時間を考えたときに確実に笑いがとれるネタ。しかも大ボケだけで終わらせるのではなく最後に「体験で来ただけなのにぃ」「あっ体験の方でしたかぁ」と叩いた方の弱い姿を見せるところで、笑いが起きるのもとても良かった。ただ芸人なら一度は考えそうな設定なのが惜しい所。
2組目「キンタロー。」
「北京オリンピックで見た天才子供トランペッター」というネタ。スタート時の爆発力はハンパなく、40組中1番だったのではないだろうか。その分後半に展開が無かったので、笑いが落ち着いてしまい勿体なかった。後半にもうひと展開あれば。決勝進出したかもしれない。
3組目「オダウエダ」
借り物競争であり得ないお題がでて、それが実際にいるというわかりやすいネタ。お題が「女体盛」と出た時点で「女体盛」をした女性が出てくるのが想像出来てしまった。30秒という短いネタなので贅沢は言えないが、少し裏切りが欲しかった。
4組目「ジェラードン」(優勝)
リモート会議というネタで、テレビ番組でやるにはとても良い設定。誰もが経験したことや見たことのある「会議をしている後ろに映ってしまっている何か」という情景を上手く使い、あかちゃんのような動きで笑わせ、オチでそれを裏切るというお笑いの教科書のようなネタだった。
決勝戦は四コママンガのようなネタで、シュールだけどわかりやすいネタだった。2人とも一言も喋らないというところも、ほかとの差別化を図っていてとても良かった。
5組目「戦慄のピーカブー」
唯一の漫才。30秒の漫才はかなり難しい。何故なら設定を伝える時間が異なるからだ。コントなら1秒、漫才だと少なくとも5秒はかかる。30秒のうち5秒間説明にとられるのは勿体ない。さらにこのお二人は結成2年目。何とも難しいことに挑戦したものだ。ネタ自体は正直あまり印象に残るものでは無かったが、1番驚いたのは30秒を持て余したところだ。一見の価値あり。
6組目「牧野ステテコ」
こちらももう中学生さんと同じように、牧野ステテコワールド全開の何とも言えないネタだった。餅つきでお餅がスカートにくっついてしまいスカートがめくれ上がるなどどうやったら思いつくのだろう。ちなみに最後の牧野さんらしいボケの部分でお腹いっぱいになってしまったので、その前で十分だった気がする。
7組目「や団」
昔の演芸番組を見ているかのような設定で、良く言えばわかりやすく、悪く言えばありがちなネタに見えてしまった。途中からオチが読めてしまったのも残念。たぶん30秒という括りだとどうしても、そうなってしまったのだろう。3人のキャラクターが良さそうなので今度はキャラを活かしたネタを見てみたい。
8組目「永野」
タイトルが「性病の検査を受けてない女が向こうから歩いてくるところ」というもので、確実に今のご時世にはあっていない。正直、芸人受けを狙ったネタで、印象には残るのだが一般の方(とくに女性)を笑わせるのはとても難しいのではないだろうか。それが永野さんの醍醐味でもあるのだが……。
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