庄村聡泰(ex-[Alexandros])、藤井風『LOVE ALL SERVE ALL』に“これ以上に美しい流れはあり得ない”
#藤井風 #ショウムライター
アルバム発売日3日前の公開となった「まつり」はもうこれ和メロR&B(と言う呼称も些か限定的過ぎて相応しいとは思わないが)の金字塔と言い切ってしまって良いのではないだろうか。”まつり”をテーマにした曲によくある縦ノリ感、”アゲ”な要素を何一つ使わず、郷愁呼び起こすシンセとメロと歌詞でかくも鮮やかに”まつり”を描き切ってしまっているではないか。きっと”愛の国 ガンダーラ”ってこんな感じなのかなと個人的にはゴダイゴの「ガンダーラ」に対するアンサーソングの様にも聴こえたりしました。いやはや全く凄いスゴいしゅごい(余談ながら当曲MVの2:22の流し目が鼻血でした)。
そして上述の「やば。」を恐る恐る聴いた2022年某日の俺は、
オーバーザあひいいいいであった。
よくもまあこんな曲をアルバムまで大切に残してくれていたものだ。どことなくチープなピアノが演出するメロメロにメロウな世界観。そちらと裏腹に内包されたテンションの高さはアルバム随一、いや、前作も併せた彼の曲群の中でも随一か。ゴスペルチョップ的に叩きまくられるこの手の曲にしては異常なまでのドラムの手数と”もう”を自在に崩しながらスキャットしまくる終盤がもうやばやばのやば。曲終わり後にまるで切り忘れた録音の様に溜息?深呼吸(しかも”吸って吐いて”ではなく”吐いて吸って”の音?)?の音まで入っているのは当曲の熱演の臨場感を伝える為か、いやそんな単純な狙いではない様な気がするが……。
ああもう駄目だ大きな損失を思わせる歌詞(サビに”墓”と言う単語を持ってくるとは何と大胆な!)とも相俟って色々と深掘りと言う名の妄想が止まらずリピ聴きも止まらない。
うん、もう「ガーデン」や「damn」や「ロンリーラプソディ」に言及する字数の余裕がない。
不徳の致す所ではあるが本来の目的は果たした。こちらは取り留めもない藤井風に対する矮小な1ファンからの謝罪文であり、これからもファンでいさせて下さいと言う嘆願書であり、”全てを愛すだろう”と締められる本作に於いてそれは既に認められ、許され、愛されていると威風堂々、開き直る事に致します。
いやあ、つくづく、ガーデン。
間違えた、さーせん。
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