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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ウクライナ戦争が白日に晒した性暴力

「パパにドーナツを…」ウクライナで起きている性暴力 戦争が白日に晒す、人間の最も醜悪な部分

女優としてやってきたいなら…」文春が暴いた映画界の新たな性加害問題

 今週の1位は、映画界の性加害問題を追及している文春の記事に捧げたい。監督や俳優、プロデューサーたちの性的虐待を告白してくれている女性たちの勇気が、映画界にはびこっている悪しく風習を一掃する力になるはずだ。

  文春は、「『ヒズミ』『蛇にピアス』プロデューサーが女優に強要した『局部写真』」と報じている。

「被害者は自分だけじゃないんだって。勇気を持って告発した方を見て、私も話すなら今しかないと思いました」(女優のA子さん)

 彼女が告白したのは梅川治男(61)のこと。日本大学芸術学部映画学科在学中に自主映画制作を開始。卒業後は蜷川幸雄らが取締役を務める映像制作会社に入社し、87年に『バタアシ金魚』で映画初プロデュースを果たす。

 95年には映像企画会社「ステューディオ スリー」を創設。彼が携わった作品は世界的にも高い評価を得てきた。

 週刊女性で性加害が報じられた園子温監督の右腕的存在だそうだ。

 A子が、こう話す。

 出会ったのは2019年7月。彼女が出演した舞台に招待枠で来ていた。打ち上げにも出席して、別れ際に、「舞台の感想とかお話したいから、お食事しましょう」といわれた。連絡先を交換すると、翌日、梅川から連絡があり、食事に誘われた。

「オーディションがなく、映画に出演したくて舞台を頑張っていたので、有名な映画プロデューサーから感想を聞きたかったし、同じ劇団の子の招待だったので大丈夫だろうと安心していた」(A子)

 当日指定されたのは新宿のイタリア料理店。梅川は店に来た時、すでに酔っていたという。

「最初は舞台の話をしていたのですが、杯を重ねるにつれ性的な話題ばかりになった。『彼氏はいる? どんなセックスが好きなの?』『女優は脱がなきゃいけないときもある。セックスについてちゃんと話をしてもいいと思うよ』などと言われて戸惑いました」(同)

 さらに梅川は、一方的に性的な話題を続けたという。

「僕は、性に興味がある女優と一緒にホテルに行ってデリバリーで男を呼ぶ。二人の行為を見るのが好きなんだ」

 そろそろ帰りたいと思って、そのことを伝えたが、

「女優としてやってきたいなら、もうちょっと飲もう。お付き合いは大事だよ。二軒目、僕がよく行く店があるから」

それでも必死に帰りたいと告げるA子。するとおもむろに携帯を取り出したそうだ。

「じゃあ今から指示をメールで送るから。それをしたら帰してあげる」

A子の携帯が鳴った。メールの指示に目を疑ったという。

「トイレでマンコ写メ撮ってきてください」

「梅川が出口側に座っていて逃げられなかった。本当に嫌でしたが、トイレに行き、自分で撮影して送りました。送らないともっと酷いことをされるのではないかとパニック状態でした」(同)

 席に戻ると梅川は携帯の画面を見ながらニヤついていたという。

「『はい、いいよ』と言われ、逃げるように店を出ました」(同)

 局部写真の撮影、送信の強要は、画像が拡散される可能性が長く残る悪質な性加害に他ならないと文春はいう。

 女優のB子も梅川からSNSでナンパされた1人だという。

「梅川とは面識がありませんでしたが、突然自己紹介のメッセージが来て、『演出家と飲んでいるから来ない?』と飲みの誘いがありました。知り合いの女優に聞いたら『梅川はヤバいから飲みに行かないほうがいいと言われて断りました』

 梅川のヤバい悪評の詳細を彼の知人が明かしている。

「好みの女優をハプニングバーに連れて行き、そこで出会ったイケメンと三人で店を出る。女優にイケメンとの性行為を強要し、梅川は傍でそれを鑑賞するのが趣味なんです。被害に遭った女優が『思い出すのも嫌だ』と言っていました」

 狭い世界で、少しばかりの権力を利用して、弱い立場の女性を蹂躙するなど、一人前の男のすることではない。

 こうした人間たちを排除しなければ、いつまでたっても映画界や芸能界は、真っ当な業界だとみなされない。これを機に、あからさまな性加害を一掃できるか、映画界の自浄が求められている。(文中敬称略)

【巻末付録】

 まずは現代から。

袋とじ「特選 アスリート・ヌード 飛んで跳ねる全裸美女」

「唇が色っぽいお姉さん 岸明日香 癒しのキスをあげる」

「高橋しょう子 さよならヘアヌード 伝説の全裸女優が引退へ」

 袋とじ「美谷朱里 愛欲の逃避行」

 お次はポスト。

 袋とじ「浜辺栞帆 花嫁みたいなヘアヌード披露宴」。新婚初夜みたいな初々しいヌードがいい。

「うなじまでヒロイン。奥山かずさ」。ちらっと見せる表情がかわいらしい。

「決意の撮りおろし 多香良は本日、OL辞めました!」

「なをん。たかしょーラストショー また逢いましょ――。」。やっぱり西田幸樹のほうが写真がいいね!

 というわけで、今週はポストの圧勝だ。

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2022/07/06 13:57
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