タクシー運転手さんも困惑…『オモウマい店』絶好調で“ソックリ番組”が大量発生!
#日本テレビ #テレビ朝日 #TBS #テレビ東京 #オモウマい店
近年まれに見るヒット番組となったのが、昨年スタートした『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)。番組開始から1年が経過したが、その勢いが止まる気配はない。
「特番を経てレギュラーに昇格した『オモウマい店』の放送枠は、もともと『火曜サプライズ』をやっていた時間帯。『火サプ』は10%前後の視聴率を取っていたため、終了には驚きの声が上がりました。ですが、『オモウマい店』は初回から12%近くの視聴率を取ると、その後も数字を伸ばし、今や『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『ポツンと一軒家』、『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系)などと並んで、バラエティ番組トップを争う高視聴率番組に成長しています」(テレビ情報誌記者)
堅調だった『火サプ』を切る英断を下した日本テレビの慧眼には唸るしかないが、こうなるとプライドもへったくれもないのがテレビ業界。『オモウマい店』の成功に倣ってか、ソックリ番組が次々と誕生している。
「真っ先にパクったのはTBSです。『オモウマい店』が高視聴率をマークするやいなや、朝の帯番組『ラヴィット』で、お笑いコンビ・見取り図の2人による『東京安くてウマくて○○な店』というコーナーがスタートしました。
ゴールデンで思いっきりパクって批判が寄せられたのは、テレビ朝日の『ウラ撮れちゃいました』。かまいたちと白石麻衣が司会を務めるこの番組は、昨年11月、取材方法やナレーションまで『オモウマい店』をそっくりそのまま頂いたような内容を放送。他のコーナーも“パクリ疑惑”が多く、ネットで批判を浴びました。
そして今年4月からはテレビ東京で『タクシー運転手さん一番うまい店に連れてって』という番組がスタートしています。こちらは、ディレクターが地方に赴き、タクシーに乗り込んで店探しをする『オモウマい店』のスタイルを完全に借用。初回の放送で、運転手に『オモウマい店ですか?』とカン違いされる場面を流していたので、それで仁義を切ったつもりなのかもしれません」(キー局バラエティ番組制作関係者)
料理店を扱う番組が人気なのは今に始まったことではなく、“テレビでよくある企画”と言えばそれまでだろう。とはいえ、ネタのカブりはできる限り避けるべきで、わざわざ寄せていく姿勢は褒められたものではない。ただ、『オモウマい店』が見つけた手法は、今後も使われ続けていくはずだとテレビ関係者はいう。
「料理モノの番組は、制作陣が求める“画力(えぢから)”と“シズル感”が得やすく、料理番組だらけになるのは仕方ありません。ただ、『オモウマい店』がやっている、スタッフが店を巡るスタイルは制作費が大幅に抑えられるのが非常に魅力的です。
タレントを使えば、音声、カメラ、マネージャー、ヘアメイク……など、ロケは大所帯になりますが、スタッフが手持ちカメラで撮るスタイルで番組が成立するなら、こんな安上がりなことはない。『オモウマい店』を見ると、タレントではなくあえて素人のスタッフが店を探していることが店側の警戒感を解く役割を果たしており、手ブレがある粗い画像もむしろリアル感を演出していて、すべてが良い方に転がっている。ついついマネをしたくなるのでしょう」(テレビ関係者)
良いアイデアが生まれたら、局の垣根を越えてそれをわけ合うのが“テレビ村”のやり方ということか。視聴者としてはビミョーな気持ちでもある。
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