伊藤英明、大手事務所退所も無問題? 変化する俳優と事務所の関係
#伊藤英明 #城下尊之
ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――新年度ということで、芸能人の事務所移籍や独立が話題となっていますね。上野樹里がアミューズから独立。桐谷美玲もスウィートパワーから独立しました。
伊藤英明さんも、20年以上在籍したA-Team.Incを退社し、2018年に亡くなった津川雅彦さんが経営していたグランパパプロダクションに移籍しました。伊藤さんは3月27日、自身の公式Instagramで「少しおっさんになった俳優というだけで、ご指導ご鞭撻を頂く機会をめっきり失ってしまった事に大変危機感を感じていました」と綴っています。
A-Teamは96年に設立され、芸能事務所としては比較的新しく若いタレントが多い。伊藤さんで大ベテランという扱いなんです。伊藤さんは46歳ですから、もうイケメンであればいいという年齢は過ぎてしまい、年々勢いがなくなってきています。
――確かに。
今後、俳優として広がりを見せていかないと、と感じていたのでしょう。津川さんとは15年のドラマ『リキッド~鬼の酒 奇跡の蔵~』(NHK BSプレミアム)での共演をきっかけに親しくなり、津川さんは面倒見がいいのでプライベートでもお付き合いをするようになったそうです。津川さんは悪役も、クセのある役も、さまざまな役柄が演じられた俳優です。その姿を見て憧れるようになったようです。グランパパはいい俳優が所属しています。岩下志麻さん、松原智恵子さん、笹野高史さん⋯⋯。年を取ってもちょっとした役であっても光っている俳優が揃っている。そこへ移籍したということは、伊藤さんも若いころのようなただカッコいい役ではなく、年を重ねたら重ねたなりの幅広い役柄にチャレンジしていきたいということなのだと思います。
――今後は主演作だけなく、さまざまな役柄に挑戦したいとく感じですかね。
伊藤さんは、4月24日スタートのハリウッド共同制作のドラマ『TOKYO VICE』(WOWOW)にも出演しています。今後は今までとは違う作品にもどんどん出ていくのではないでしょうか。
――そうやって前向きに移籍や独立する芸能人が増えましたね。
オスカープロモーションは、お家事情が原因で有能なマネージャーさんがどんどん辞めて、それに伴って俳優も契約満了と同時に大量に辞めてしまいました。大昔は大手事務所を辞めるということは、その後はほとんど仕事がなくなることを意味していましたが、オスカーから独立した米倉涼子さんを見てもわかるように、今はまったくそんなことはありません。何も影響がないどころか、辞めたことでもっと活躍している人もいます。
――そういえば4月1日、ムロツヨシもアッシュアンドディから、新会社アッシュアンドエーの所属となったことを発表しました。
ムロさんは「暖簾分け」という言い方をしており、前の事務所と関連がないわけではないようですが、自分のしたい仕事をもっとしやすいように別会社にしたのでしょう。事務所を移籍することで、自分のステップアップにつなげていく。芸能界もだいぶ変わりましたね!
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