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月9『元彼の遺言状』はケタ違いの制作費? 大泉洋も驚いた超豪華セットにも注目

月9『元彼の遺言状』はケタ違いの制作費? 大泉洋も驚いた超豪華セットにも注目の画像
ドラマ公式サイトより

 綾瀬はるか主演のフジテレビ系月9ドラマ『元彼の遺言状』の記者会見が4月2日に開催された。この日登壇したのは、綾瀬、大泉洋、関水渚、浅野和之という主要キャスト陣。豪華キャストに加えて、2020年の第19回『このミステリーがすごい!』大賞(宝島社)の大賞受賞作が原作ということもあり、会場には多くの報道陣が。同作の注目度の高さを示す会見となった。

 “痛快リーガルミステリードラマ”と銘打たれた同ドラマは、公開中の60秒予告編を見る限り、人間の欲望と思惑が入り混じる、まさに本格ミステリー。綾瀬演じる敏腕弁護士・剣持麗子と大泉演じる謎の依頼人・篠田敬太郎が、巨額の遺産をめぐり、剣持の亡くなった元カレで大手製薬会社の御曹司・森川栄治(生田斗真)が残した謎を紐解いていくストーリーだ。

 ドラマの重厚さと打って変わって、会見は終始穏やかな雰囲気。綾瀬と大泉により撮影裏話が披露されると会場が笑いに包まれた。一方で、フジテレビが誇る月9ドラマらしい壮大なスケールを感じさせる一幕も。撮影セットの話題になると、大泉は「森川家の屋敷は超巨大セット。基本1話完結という話になっているから、1、2話であのセットで……」と、第1話・第2話の主要舞台となる洋館のセットの豪華さに驚いている様子。続けて「3話から(予算縮小で)コントみたいなセットになるという噂ですよ」「今のフジテレビはそこまで(予算が)あるとは思えないからね!」と冗談を口にしたが、全体を通して、豪華なセットがドラマの世界観を彩ることになるに違いない。

 「テレビ離れ」が叫ばれて久しいなか、2年近くにわたり世間に影を落としたコロナ禍は、テレビドラマ業界においてもダメージを与えたと言われている。民放各社は広告収入の減少にともない、番組制作費は切り詰めなければならない。ヒット作品の目安となる“2ケタ視聴率”を達成したとしても制作費を回収できないケースもあるため、作品によっては豪華なセットを敬遠することも賢明な判断である。

 会見を通して、『元彼の遺言状』はこうした業界の傾向と逆行する、稀有な作品に感じられた。キャスト、脚本、演出、セット――ドラマを構成するすべての要素が有機的に機能し、素晴らしい作品になるという自信があるからこそ、大泉は豪華なセットに触れたのだろう。キャスト自ら上げたハードルをどう飛び越えるのか、4月11日21時放送の第1話に注目だ。

■番組情報
月曜ドラマ『元彼の遺言状』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:綾瀬はるか、大泉洋、生田斗真、関水渚、森カンナ、笛木優子、要潤、野間口徹、佐戸井けん太、笹野高史、萬田久子、浅野和之 ほか
原作:『元彼の遺言状』新川帆立(宝島社)
脚本:杉原憲明、小谷暢亮
音楽:川井憲次
プロデューサー:金城綾香、宮﨑暖
演出:鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/motokare

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/05/17 15:02
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