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久代アナに久慈アナ…「女子アナ退社ラッシュ」の裏でフジがカトパン続投を決めた背景

久代アナに久慈アナ…「女子アナ退社ラッシュ」の裏でフジがカトパン続投を決めた背景の画像
加藤綾子

 ”フジテレビ離れ”が止まらない!?

 昨年11月に満50歳以上、勤続10年以上の社員を対象に早期退職者を募集したり、今年に入ってからは人気局アナの久代萌美アナウンサーや久慈暁子アナが相次いで退職したりと、何かとざわついているフジテレビ。

「昨年にはインターネット広告費が、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌の4媒体の広告費を初めて上回りましたが、テレビ各局とも経営状況は芳しくないなか、特に厳しいと言われているのがフジテレビ。視聴率でも苦戦しており、不動産収入も、都内の一等地に土地やビルを持つTBSやテレ朝と比べると手薄ですからね。早期退職者制度はもちろん、久代アナや久慈アナが退社を決めた背景にもこうした影響があったと思いますよ」(番組制作会社スタッフ)

 こうした状況から、同局の夕方のニュース・情報番組『Live News イット!』については、メインMCを務めるフリーアナウンサーの加藤綾子アナの降板や、番組自体の打ち切りが一部で報じられていた。しかしそうした見方に反し、春の改編を乗り切って現在も変わらず放送が続いている。

「フジは番組制作費に関しても他局の比ではないほどかなり切り詰めています。一部報道にあったように、番組を継続するにしても、フリーの加藤アナに高額ギャラを支払うより、自局のアナウンサーを使ったほうが制作費は格段に抑えられます。『Live News イット!』は視聴率がそれほど良いというわけでもないですし、そういう意味で今回の加藤アナの続投に首を傾げている人間も多いようです」(前出の番組制作会社スタッフ)

 ネット上では加藤アナが元エースアナで同局の功労者であることや、局上層部の覚えがめでたいことが“勝因”として取り沙汰されているが、続投の理由は他にもあるという。事情に詳しい同局の局員はこう明かす。

「まず端的に言ってウチの局の人材難は無視できません。主力級の永島優美アナは“朝”、山﨑夕貴アナは“昼”、三田友梨佳アナは“夜”とそれぞれ担当番組を持っていて、夕方のニュース・情報番組との掛け持ちは物理的に不可能。かと言って、加藤アナの後任に抜擢できるほど有望な若手がいるかというと微妙で、次期エース候補だった久慈アナも退局を決めてしまった。しかも次期エースアナを育てる云々より以前に、水面下では、コスパ重視の観点から自前での局アナの育成を放棄してアナウンサー事務所などに委ねる計画まであるようですから。加えて、加藤アナサイドも“OG”だけにそうしたウチの窮状は十分に理解していて、いわゆる適正価格よりも安い出演料で請け負ってくれているという噂もあります」

 加藤アナにとっては逆風と思われた古巣の苦境が結果的にはプラスに働いているようである。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2022/04/09 08:00
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