『ファンタビ』怒涛の盛り上がりも悪役2人トラブル降板、そのうち見られなく?
#しばりやトーマス #ファンタビ #金ロー
今週の金曜ロードショーは先週の続き、ファンタスティック・ビーストシリーズの第二弾『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が放送。
前作は逃げ出した魔法生物を捕まえるポケモン紛いの珍道中が繰り広げられた比較的明るめのトーンから一転、ダーク一色に貫かれており、まるで別の作品じゃないかと思うぐらい。このシリーズの脚本は原作者のJ・K・ローリング本人が手掛けており、監督も『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』から続投しているデヴィット・イェーツなので、作者が考える映像化ベストの布陣ということだろう。
前作で捕まった闇の魔法使い、グリンデルバルド(ジョニー・デップ)が脱獄。その頃ニュート(エディ・レッドメイン)はイギリスに戻っており、ニューヨークで騒動を起こしたことで出国を禁じられており、解除してほしければ英国魔法省に入れと勧められているが、組織に入ればニュートが嫌っている闇祓い(闇の魔法使い専門の部署)の担当にされてしまうため、申し出を拒否。以後ニュートには見張りがつけられることに。
見張りの目を盗んでかつての恩師ダンブルドア(ジュード・ロウ)と再会したニュートは逃亡したグリンデルバルドと前作で死んだとされたが生き延びているクリーデンス(エズラ・ミラー)の探索を依頼される。
のっけから不穏なムードに包まれているのだが、前作でコメディリリーフとして活躍していたジェイコブ(ダン・フォグラー)が登場して、一服の清涼剤の役目を果たす。彼は魔法使いの恋人クイニー(アリアン・スドル)と仲睦まじく暮らしていたが、魔法使いと非魔法使いが結ばれるのは魔法社会の法に逆らうことになる。ジェイコブは掟に逆らうとクイニーが監獄に入れられてしまうのを心配して「好きだけど結婚はできない」という態度をとっていたが、納得できないクイニーは魔法を使って無理やり一緒に暮らしていた!
一方、前作で共に事件を解決した姉のティナ(キャサリン・ウォーターストン)は、ニュートが婚約したという新聞の誤報(婚約したのは兄の方)を読んで酷く落ち込み、自棄になって他の男と交際し始める始末。誤解を解こうとするニュートもはっきりしてないので「君に嫌われたくない」とか持って回った言い方をするのだった。お前ら、中学生の恋愛か! はっきり好きっていえよ!!(この持って回った感は『ハリー・ポッター』シリーズでもあったけど、作者がこういうの好きなんでしょうね)
本作では愛するが故に苦しんだり、愛するが故に素直になれない、行動できないことで悲劇を生んでいくという展開が連なり、壮大なクライマックスに向けて話が突き進む。当初、全3部作の予定で構想されていたため(その後全5部作になると発表された)パート2の本作はすさまじい盛り上がりを見せる。スター・ウォーズでいうなら『帝国の逆襲』だ。同様にラストでは、ある人物の出生の秘密が明かされる。続く3作品でこの衝撃を果たして越えられるのか?
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