『旅サラダ』新レギュラー抜擢のKAT-TUN中丸雄一、毎週末の“超絶激務”に心配の声

　親しみやすいという点では両者も同じだが、ベテランお笑い芸人の後を継ぐのが、まさか彼だったとは……。

　今春、旅番組『朝だ！生です旅サラダ』（テレビ朝日系）で、25年にわたってレギュラーを務めてきたラッシャー板前が番組を卒業。4月2日の放送で、新レギュラーにKAT-TUNの中丸雄一が就任したことが判明し、この意外な人選が話題になっている。

「番組開始からほどなくレギュラーになったラッシャーは、毎週のように日本全国を駆けずり回り、地方の名産品を紹介。美味しいものを食べるだけでなく、池に落ちたり、田んぼにハマったりと、ほっこりするようなリポートぶりを見せてきたため、卒業が決まった際には惜しむ声がネットに殺到しました。

　同番組は生放送で、地方からの生中継は番組の大きな見どころなので、後任が注目されていましたが、起用されたのはお笑い芸人ではなく、まさかのジャニーズメンバーの中丸。内容も『全国各地の自慢を発掘して生中継する』とのことで、ラッシャーの仕事をそのまま受け継ぐ形ですが、ネットの反応はおおむね好意的で、番組に新たな風を吹き込みそうです」（テレビ情報誌記者）

　意外な後任に視聴者はどよめいたが、違う畑の人間を起用すれば、マンネリ感は避けられる。巧みな人選には舌を巻くしかないが、起用された中丸には激務が待ち受けている。

「KAT-TUNはメンバーの脱退やゴタゴタが相次ぎましたが、中丸の仕事は順調そのもので、とりわけバラエティ番組で能力が開花。『シューイチ』（日本テレビ系）ですでに10年以上レギュラーを務めており、今回の『旅サラダ』抜擢で、土曜・日曜と連続で生放送に出演することになります。『旅サラダ』は生中継だそうですが、これから夏にかけて週末はKAT-TUNのコンサートが入っており、どうやってこなしていくつもりなのか……。中丸は38才ですから、まだ無理がきく年齢ですが、少し心配です」（女性誌記者）

　土曜朝に生中継で全国各地に飛び、日曜朝は『シューイチ』で東京に帰還。なおかつ全国ツアーも週末に集中している。ただ、このハードスケジュールをしのげば、その先には明るい未来が待っていると、キー局関係者は語る。

「視聴率が話題になるのはゴールデンタイムの番組ばかりですが、『シューイチ』も『旅サラダ』も毎週10％前後の視聴率を取る超人気番組。家族でテレビを見る時間帯で、その2番組でレギュラーになる意義は計り知れません。

　テレビ界は近年しきりに“コア視聴率重視”を叫んでいますが、結局テレビを見るのは中高年ですし、購買力があるのも中高年。彼らがチェックする朝の人気番組に出ることほど顔と名前が売れる仕事はなく、CMの仕事も舞い込んできそうです。
　近年のジャニーズでは、中居正広を頂点として、国分太一、相葉雅紀、井ノ原快彦らがバラエティに強く、ここ最近は村上信五と河合郁人が売れっ子の双璧ですが、中丸が“朝の顔”としてその序列に割って入る可能性さえあります」（キー局関係者）

　どれだけ疲れていても、笑顔でリポートできるかどうかに、彼の今後が掛かっているようだ。

手山足実（ジャーナリスト）

出版業界歴20年超のベテランジャーナリスト。新聞、週刊誌、カルチャー誌、ギャンブル誌、ファンクラブ会報、企業パンフレット、オウンドメディア、広告など、あらゆる媒体に執筆。趣味はペットの動画を見ること、有名人の出没スポットパトロール。

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