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【日刊サイゾー】関西バラエティ番組事件簿

霜降り明星・せいやの服装「塾だけでイキってる人みたいどれだけがんばっても、進研ゼミ」

シャンプーハットらが若手を絶妙にコントロール

 ただ、そうは言っても爛々はまだ6年目。同番組には名実ともに一流の先輩芸人たちが出演しており、彼らに向かっていくには相当なプレッシャーがあったはず。中盤からほぐれていったが、序盤は明らかに固さが目立っていた。

 そんなとき、今田らベテランたちがさすがの腕を見せてくれた。

 たとえば萌々が、シャンプーハット・恋さんの服装について「04年がピークで、盛りがなくなった男みたい」とぎこちないコメントをしたときも、恋さんは「残念ながら(そうやって)けなされてるほうが興奮すんねん」と、彼女のコメントをうまくキャッチして笑いへと変えていった。

 またシャンプーハット・てつじは、萌々から「デートにこの格好で来る人、絶対おもろないやん。(靴の)ヒョウ柄もだいぶ前に終わってる」と酷評されると「俺も黄色が嫌いやねん、黄色いジャケット。あとでっかいイヤリング。気持ち悪い。ひきちぎったろかい」と彼女の服を見て反撃。「はい、動物のヒョウ、終わりました。動物園から逃してください!」と絶叫。てつじが萌々に喧嘩をふっかけて、笑いをふくらませた。まだまだ粗々しさが残る爛々を、ベテランたちが上手にコントロールしていた印象だった。

 同回は、番組の企画的にはよくあるもの。だが、しっかりと観ていると、ベテラン勢のテクニックの妙が光っていた。この番組はそういう風に、シャンプーハット、サバンナらのうまさが堪能できる回が多い。

『今ちゃんの「実は…」』はTVerなどで見逃し配信中。
https://tver.jp/episodes/epiy4qdj7h

田辺ユウキ(関西在住ライター)

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。映画、アイドル、テレビ、お笑いなど地上から地下まで幅広く考察。

Twitter:@tanabe_yuuki

田辺ユウキのプロフィール

たなべゆうき

最終更新:2023/02/28 06:22
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