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【日刊サイゾー】関西バラエティ番組事件簿

霜降り明星・せいやの服装「塾だけでイキってる人みたいどれだけがんばっても、進研ゼミ」

霜降り明星・せいやの服装「塾だけでイキってる人みたいどれだけがんばっても、進研ゼミ」の画像1
霜降り明星 吉本興業 公式サイトより

 全国で人気のタレントを多数輩出し、またローカル番組らしい味わいがクセになる、関西制作のテレビ番組に注目する連載「関西バラエティ番組事件簿」。

 今回は、3月30日の『今ちゃんの「実は…」』(ABCテレビ)で放送された「春の私服チェック」の回を取り上げる。単に芸人たちの着こなしがおもしろかっただけではなく、伸び盛りの若手をゲストに迎えたときの、ベテラン芸人たちの笑いの持っていき方が見事だったのだ。

https://tver.jp/lp/episodes/epiy4qdj7h

小藪、ファッション勝負で圧勝

 この日の放送は出演芸人たちの私服のオシャレ度をランキング形式で発表する内容。今田耕司、月亭八方、小籔千豊、シャンプーハットの恋さんとてつじ、霜降り明星の粗品ちとせいや、サバンナの高橋茂雄と八木真澄、アインシュタインの稲田直樹が競い合った。

 審査員はアインシュタインの河井ゆずる、関西ファッション界のキーマン・TANY、そしてよしもと漫才劇場のオシャレ番長と言われる若手コンビ・爛々の萌々と大国麗。この4名に、今田らは服に対する好みやこだわりがアピールした。

 ランキングは、小藪がTANYから100点をもぎとるなどして圧勝。河井は「色とか完璧」と感心し、TANYも「今はメンズ、レディースが両方着ることができるものが良い。カラーやバランスがパーフェクト」と絶賛。逆に、てつじ、せいや、八木は辛口な評価をぶつけられて下位に沈んだ。

 そんな同回で、特筆するべきポイントがふたつあった。

鬼越トマホークとの対決に期待、6年目の毒舌コンビ・爛々

 ひとつは、芸歴6年目・爛々の立ち回りである。NSC大阪校39期を次席(2位)で卒業し、『M-1グランプリ』は初出場の2017年から3年連続で3回戦進出。『THE W』は2019年、2020年に準決勝へ。2021年上方漫才コンテストでも本戦出場を果たすなど、実力が高く評価されているコンビだ。そのほか21年5月18日放送回『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)で爪痕を残している。関西から全国へ、いつ羽ばたいていってもおかしくない状況である。

 大国が口にする、放送で流せないような言葉を連想させる「チョメ」というフレーズは、今田も「それ知っている、テレビで観たことがある」と話すほど、じわじわ浸透してきている。また年齢不詳感も特徴で、バブル期を連想させる風格から、先輩芸人らは「え、何歳?」と戸惑うほど。

 すばらしかったのは、ふたりの口の悪さである。サバンナ・高橋が上着の裏地をファッションのポイントに挙げると、萌々は「自己満がほんまにやかましい、内側の脇のところなんて見てないです」。大国も「こざかしい」と痛烈な言葉を浴びせた。霜降り明星・せいやの服装には、萌々が「塾だけでイキってる人みたいどれだけがんばっても、進研ゼミ」と吐き捨て、今田に対しても大国は「カジュアルだけど金がこびりついている」と物怖じしなかった。

 ワードセンスをより磨き、毒舌のバランスが良くなれば、鬼越トマホークあたりとおもしろい勝負を繰り広げることができそうだ。

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