川島明の“顔”を変えたもの ~『ラヴィット!』1周年に寄せて~
#オードリー #テレビ日記 #川島明 #ラヴィット!
テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(3月27日~4月2日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。
川島明「この1年で、TBSのまわりの桜がきれいだなってことにやっと気づきました」
一年前の3月29日「#ラヴィット!」はスタートいたしました。
ということで日本記念日協会に「3月29日はラヴィット!の日」と正式に認定していただきました。
これからもますますバラエティやっていきます!
明日は見取り図とロケにいってますのでみてね! pic.twitter.com/AYKnIbffaN— 川島明@akira5423) March 29, 2022
役職が重くなった政治家と、人気が急上昇した芸人は、短期間で顔が大きく変わる。周囲からの注がれる視線の多さのためか、責任を負わされる立場に置かれるためか。それとも、精神的・経済的な余裕が生まれるからか、化粧や美容ケアがプロ仕様になったり投資が増えたりするからか。
理由は複合的だろう。いずれにしても、すこし前の映像と見比べても顔がガラッと変わっていることが多々ある。良くも悪くも。立場が人を変えるというけれど、それは見た目にも如実にあらわれる。
先週の『ラヴィット!』(TBS系)は、そんなことを感じる放送だった。昨年の春にはじまった同番組。開始当初はネットを中心に厳しい声もあったけれど、いまやそんな声もほとんど聞かなくなった。平日朝の時間帯に異色の情報バラエティ番組として放送を積み重ね、とうとうこのたび1周年を迎えた。
先週は、そんな『ラヴィット!』の特別ウィーク。1周年を記念し、オープニングでこれまでの放送のプレイバックなどが行われていた。その内容は多岐にわたるのだけれど、ここでは視聴者から寄せられた「もっとも忘れられないラヴィット!」、略してMWLを曜日ごとに確認しておこう。
月曜:日向坂46・松田好花の大号泣(2021年9月13日)
火曜:でんじろう先生の誕生日(2022年2月15日)
水曜:『水曜日のダウンタウン』からの刺客!あのちゃん(2021年10月13日)
木曜:霜降り明星 朝8時から生漫才(2021年6月24日)
金曜:遠藤さんのマーボー指輪(2022年3月11日)
受賞者は期間限定レギュラーからこの日だけの単発ゲスト、中華料理店の一般人まで。生放送のアクシデントもふくめ、この番組はさまざまなところから見どころが生まれていることが改めて確認できる。
そして、1年間のふりかえり映像をみて感じるのは、MCの川島明(麒麟)の顔がいまと大きくちがうことだ。もちろん、初期のころは新番組の緊張やストレス、生活リズムの変化などで、顔がいつも以上にこわばっていたのかもしれない。それゆえに、現在との差が際立つのかもしれない。ただ、半年ぐらい前の顔とくらべても、やはり顔が変わっている。いまのほうがより柔和になっているように見えるというか、厚みがあるように見えるというか。
いや、もしかすると、見る側のフィルターが変わった可能性もある。“実績”をともなった川島を、以前とはちがった視線で見ているのかもしれない。
この1年をふりかえって、川島は語った。
「ホント1年前ははじめてのことだらけでプレッシャーもあったんですけど、はじめてです、この1年で、TBSのまわりの桜がきれいだなってことにやっと気づきました」(28日)
笑いを交えながらの発言ではあるけれど、なるほど、以前に比べれば余裕がでてきた面もあるのかもしれない。内側からの余裕。外側からの視線。両者は交わりながら、変化する“顔”として画面上で像を結ぶ。
1年前、新しい朝の顔になった川島明。毎日のように同じ顔を万人にさらしながら、いや、だからこそ、その顔は少しずつ変化し厚みを増していた。
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