木下ほうか、もともと評判はよくなかった…明るみになる映画業界の体質
#木下ほうか
ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――映画監督の榊英雄に続いて、榊と親しい俳優の木下ほうかも性加害疑惑が報じられました。所属事務所は、3月28日をもって木下のマネジメント契約を解消。木下本人はツイッターで、芸能活動を無期限で休止すると発表しました。
そうですね。ツイッターでは「女性から明確に拒否されているにも関わらず関係を持ったことや、薬物を用いて関係を持った記憶はございません」と否定しています。また「一部事実と異なる点や10年程前のことで記憶にないこともございますが」とも言っていますが「概ね間違っておりません」と報道を認めています。
さらに、「女性の方々に対しては、本来であれば私が直接謝罪をすべきところでございますが、そのことでさらに傷つけてしまうこともあると考え、今後の皆様への対応につきましては代理人を立てて誠心誠意行わせていただく所存です」「このようなことをした私が、今後、皆様の目に触れる芸能活動を続けることはできませんので、芸能活動については全て無期限に休止させていただきます」とコメントしています。「無期限」というのは、ほとぼりが冷めるまでということかもしれませんが、少なくとも1~2年は表舞台に出てこられないでしょう。
――木下は業界ではどんな受け止められ方なんでしょうか。
もともと評判はよろしくない人でした。ベテランではあるけれど、以前から女性問題のウワサはありましたし、それ以外にも態度が横柄だと嫌っている人もいました。役者仲間で「今度舞台を見に来てほしい」とメールで誘い合うことはよくあることなんですが、木下にメールすると「いちいち連絡してくるな。そんなものを観に行って、俺の2時間をどうしてくれるんだ」などとSNSに書き込んだりしてきたそうです。だから今回の報道でも「ありえるな」と思った業界人もいたようですよ。
――そういう人なんですね。
「記憶にないこともございますが」と言っているのもひどい話です。こういうことは被害者は鮮明に覚えているけれど、加害者は忘れているものなんですよね。ただ、「無期限活動休止」と発表したことは、榊監督に比べて潔いようには見えますね。4月5日からNHK総合テレビで放送予定のドラマ『正直不動産』も降板し、木下の出演シーンはカットして放送することになりました。
――一応、被害女性に対しても、代理人を立てた上で謝罪するつもりのようですし。
そうですね。榊監督よりはマシといえばマシでしょう。榊監督は被害女性のことを「渦中の人とされてしまった相手の方々」と呼んだり、「記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれております」とコメントしながらも、一体何が事実で何が事実でないのか一切明らかにせず、そのまま逃げっぱなしですからね。4月15日に公開予定だった新作映画も公開中止が決まりましたが、それまではしれっと上映する予定つもりのようでしたし。
――確かに……。
問題はこれで終わりではありません。木下の活動休止によって、「次は自分じゃないか」と戦々恐々としている人が業界には何人もいると思いますよ。「#MeToo」のような運動に広がる可能性もありますね。かなり有名な映画監督が、何人もの若い女優に手を出しているとウワサになっています。その監督は自分の要求に応じた代わりに、その女優を必ずちょい役で起用してあげるらしいので、文句はないだろうと高をくくっているらしい。有名ドラマプロデューサーも、打ち合わせと称して女優をひとりだけで呼び出して、彼女の前でいきなり裸になったというウワサです。そういうことがまかり通ってる世界でもあります。
――そんなことがいまだにあるとは……怖い世界ですね。
もちろんごく一部の悪いやつがやっているだけです。これを機に、こうした業界の悪い体質は徹底的に改善されるべきだですね。
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