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日刊サイゾー トップ  > 「最強どん兵衛」と和風カップ麺の覇権争い

「“最強”どん兵衛」 VS「“でか盛り”赤いきつねと緑のたぬき」春の陣!和風カップ麺の覇権争い勃発

味と量を高レベルで両立!東洋水産「鴨だし天ぷらそば でか盛」

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東洋水産「鴨だし天ぷらそば でか盛」(2022年3月28日発売)

 最後に紹介するのは、東洋水産の「鴨だし天ぷらそば でか盛」220円(税別)。「赤いきつねと緑のたぬき」シリーズの「でか盛」サイズによる商品です。

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「鴨だし」と「天ぷら」はありそでなかった組み合わせ

 カップそばでよく見る「鴨だし」と、鉄板の具である「天ぷら」の組み合わせですが、両者を組み合わせた商品はこれまで意外となかったんですよね。加えて大盛の「鴨だし」もめずらしい存在。

 メジャーどころの組み合わせながら盲点をついたニッチな商品で、他社とはひと味違う“正統派な変わり種”という印象です。

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鴨脂の強い醤油味のつゆとソフト食感の縮れ麺

 鴨だしと鴨脂を効かせた醤油味のつゆ。鴨だしの商品の中には、甘みを前面に出した濃いつゆが多いですが、今回の鴨だしはほのかに甘い程度で、かつおだしと両立させることで複雑な味わいを形成。一方で、鴨脂のクセのある香ばしい風味が強く、「鴨脂そば」の様相を呈していました。

 とろろ芋が練り込まれたソフトな食感の縮れたおそばは、先ほどの「どん兵衛」のコシと喉越しのストレート麺とは違い、カップ麺らしいジャンキーさを色濃く残しています。こういうのを好対照と言うのでしょうね。

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ハイブリッドな小えび天

 天ぷらは、玉ねぎの入った小えび天で、「どん兵衛」があとのせサクサクを売りにしているのに対し、こちらは先入れ。湯戻し後はつゆが染み込みますが、それでも適度なサクサク感を残しており、サクサクの軽さとつゆを吸った重さを両方楽しめるハイブリッド天ぷらとなっています。

 鴨脂の香ばしさが、天ぷらから溶け出す油によってこってり感を増幅しており、麺量の多さと合わせて、和風カップ麺らしからぬガッツリ系な一杯でした。

両者一歩も譲らず

「最強どん兵衛」を謳った2品は、上品なだしと分厚いお揚げがおいしい「きつねうどん」の完成度が高かった一方で、「かき揚げそば」はコシと喉越しの「新太そば」の存在感が抜きん出ていました。いずれも高額ですが、試してみる価値は大いにあるでしょう。

「鴨だし天ぷらそば でか盛」は、おいしさと量を高レベルで両立したコスパ最強の一杯で、ハイブリッドな天ぷらも食べ応え十分。和風カップ麺の覇権争いは、どちらも一歩も譲らぬ好勝負でした。

オサーン(カップ麺ライター)

カップ麺ブロガー&ライター。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。@ossern「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」

おさーん

最終更新:2023/02/27 21:12
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