「“最強”どん兵衛」 VS「“でか盛り”赤いきつねと緑のたぬき」春の陣!和風カップ麺の覇権争い勃発
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東洋水産の「赤いきつね」の前身である「カップうどんきつね」が世に生み出されたのが1975年。続く1976年に「どん兵衛」のうどんシリーズが誕生し、そこから40年以上の長きにわたり和風カップ麺は“2強体制”が続いています。東は「赤いきつねと緑のたぬき」、西は「どん兵衛」が優位で、他の追随をまったく許さないライバル関係にあります。
そんな並び立つ東西の竜虎が、3月28日に気合の入った新商品をまるで示し合わせたかのように発売しました。今回は「最強どん兵衛」を謳う2品と、コスパ抜群の大盛変わり種1品をレビューしていきます。
だし&極太うどん&お揚げ&ゆず七味すべてが主役? 日清食品「日清の最強どん兵衛 きつねうどん」
まずは、日清食品の「日清の最強どん兵衛 きつねうどん」248円(税別)。「どん兵衛」シリーズの中でも絶大な人気を誇る「きつねうどん」ですが、今回は「最強どん兵衛」なんていう大きく出た商品名に、いつもより50円以上高い価格設定をぶっ込んできました。
「厚さアップ」の「じゅわっと旨いお揚げ」、「後引く旨さ」の「6種の合わせだし」、「もちもち、のどごし」の「極太うどん」、「長野 八幡屋礒五郎」の「特製ゆず七味唐辛子」の4つの要素で「このどん兵衛 すべてが主役」と言い切っています。
「最強」を謳ってはいますが、過去には「お揚げ」だけでなく「天ぷら」や「牛肉」といった主役級の具を「全部のせ」した「どリッチ」や、8分湯戻しの極太麺を使用した商品が出ており、今回が真の「最強どん兵衛」と言って良いのかは疑ってかかる必要がありそう。
6種のだしを使ったつゆは、いつもと同様に昆布が主体で「関西風」。昆布の自然な甘みがつゆの旨みをグッと持ち上げており、かつおやあごなど魚だしは、昆布の甘みを援護射撃する形でつゆの旨みに輪郭をつけていました。
魚だしが昆布の旨味や甘みを引き立て、とても上品な味に仕上げています。いつものつゆの方向性のまま進化させた味わいは、確かに「最強」と言えるかもしれません。
麺はいつものどん兵衛をさらに太くした極太麺で、もちもちした弾力が特徴。湯戻し時間8分という驚異の長さですが、8分の間にたっぷり水分を吸い、これでもかと重量級の存在感となります。
上で紹介した過去の商品と同じタイプの麺のようですが、3分あたりでウルトラマンタイマーが働く私たちカップ麺ファンにとって、8分待たされるのはちょっと焦れますね。いつもの「どん兵衛」は5分なので3分しか違わないですが、その3分が長い……。
お揚げの分厚さは「最強」の称号に相応しく、餅巾着みたいに中にお餅が入っているのではないかと思ってしまうレベル。厚みだけではなく密度もあり、中身が詰まった食感です。だしの味を邪魔しない程度に甘く味付けられており、上品なつゆをたっぷり吸うことで、それはそれは極上な甘みと旨味のジューシーお揚げができあがります。
ここまですでに十分すぎるこだわりでお腹いっぱいですが、極め付きは「八幡屋礒五郎」の「特製ゆず七味唐辛子」。日本三大七味のひとつとされる長野の「八幡屋礒五郎」を贅沢に使い、上品なつゆに爽やかな香りを加えていました。
商品名の「最強のどん兵衛」を疑ってかかりましたが、いつものどん兵衛を進化、深化させた味わいは確かに「最強」以外に形容のしようがありません。高価格と湯戻し8分がネックですが、つゆを吸った分厚いお揚げを食べればぐうの音も出なくなる可能性大です。
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