『トークサバイバー』ヒットの裏にある、佐久間宣行の芸人を信じる姿勢
#ゴッドタン #女子メンタル #佐久間宣行 #トークサバイバー!
性の話をどれだけできるか 女性芸人が苦戦した理由
タカ 『トークサバイバー』では、女性陣だと峯岸みなみの強さが印象に残りました。彼女は『女子メンタル』(2020年10月24日放送『まっちゃんねる』内企画)でも優勝してるし、バラエティタレントというよりもう芸人の枠で考えていいんじゃないかってくらいすごい。一方で、女性芸人の立ち回り方の難しさも感じました。性的な話題の流れが多かったから、女性芸人がそこで自分をさらけ出すのは大変ですよね。ヒコロヒーがこういった場面で強いことはよくわかりました。
ユージ 自分の性体験をしゃべるし、「シケモク」「ニューハーフヘルス」とかいわゆるボーイズクラブっぽいワードを出せるヒコロヒーは相性が良かった。
タカ ヒコロヒー自身はわりとさらっと話せるからいいですが、みんながみんなそうできるかというと難しい。あの中で女性芸人が戦うのは大変ですよ。いってみれば、性的な経験の豊富さがものをいう世界だから。そこに例えばぼる塾が混じってもエピソードが出てこないでしょう。実際、近藤春菜がキャラでしかトークできてなくて、いたたまれない感じありました。
ユージ 男性芸人がオナニーの話で笑いをとるくだりが何回かありましたけど、女性芸人が同じことをやっても多分引かれてますよね。
タカ もしかしたら蛙亭・イワクラあたりはできたかもしれないけど、やっぱりウケなかったでしょうね。すごくバランスが難しくて、誰でもできることじゃない。だからそこはちょっとモヤッとしたかな。ヒコロヒーの強さに対しても。
ユージ 本人はそのつもりはなくても、名誉男性的な扱いを受けているように見えてしまう部分がある。
タカ そうそう。経験格差があって、その上で自分をさらす人だけが強い、ホモソーシャルな空間ではありました。その場で生まれていった流れだから、佐久間さんがどうこうということではないですが。
ユージ そのコントロールの効かなさは面白さを生む枠組みと一体ですしね。
タカ その中で、向井はどんな流れになっても対応できたから強かったんでしょう。
ユージ 向井が序盤で「暗い楽屋にスタイリストさんと2人でいたら、入ってきたスタッフさんにセックスしてると勘違いされてびっくりされた。そんなタイプの人間だと思われてるのがショック」とか言ってたのに、終盤で「Abemaの楽屋でメイクさんとキスした」と話していて、そういうタイプの人間なんじゃん! と笑いました。あれも流れに対応していった結果なんでしょうね(笑)。
タカ いわれてみれば、たしかに。キスとセックスは別物ってことなのでは?(笑)
■プロフィール
タカ&ユージ(たか・あんど・ゆーじ)
お笑いウォッチャー。タカの好きな番組『賞金奪い合いネタバトル ソウドリ~SOUDORI~』(TBS系)、ユージの好きな番組『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)。
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