庄村聡泰(ex-[Alexandros])『THE BATMAN』にド陰キャコミュ障ヒキニートの逆ギレを見た!
#ショウムライター #バットマン
リドラーは闇堕ちしたロビン?バットマンとの相互関係
サスペンス、探偵モノとしての側面の強さが取り沙汰される本作に於いて筆者が1番興奮したのはここにある。そう。『THE BATMAN-ザ・バットマン-』はヒーロー映画のテイを装った、また、バットマンの名を借りた”ド陰キャコミュ障ヒキニートVS ド陰キャコミュ障ヒキニート”映画だったのである。
そんなギークなヒーロー映画として筆者が想起したのが『キック・アス』(2010)。観てないと伝わらないであろうが今作のバットマンは要するに、ボンボンなキックアスであり、リドラーはその闇堕ち版だ。
新たな市長の暗殺はバットマンの手により叶わなかったものの、それ以外は概ねリドラーの筋書き通りに進んだ。街の巨悪をほぼ闇に葬ったのはバットマンではなくリドラーの方であり、洪水を起こして文字通り街をきれいさっぱり洗い流してしまった事で”ゴッサムを変えた”のもバットマンではなくリドラーのほうであり、またそんなリドラーが行動を起こすきっかけとなったのはそれまでのバットマンの活動に感化された事に因る。
そう見ると何だか良い師弟関係の様にも思えてくる(真逆の結末を迎えたが)。
もしリドラーがその頭脳を発揮してウェイン財団の会計士として職に就いたらバットマン=ブルースウェインと言う事にもすぐ気付くだろうし、その頭脳で街の巨悪の正体を突き止め、その頭脳でバットマンのガジェットも開発し、ついでに自分もガジェット武装で実に立派で有能な相棒として活動出来たかも知れない。
あれ、となるとリドラーはロビンの闇堕ちとも言えるではないか。
そうか。筆者にとっての『THE BATMAN-ザ・バットマン-』とは『ド陰キャコミュ障ヒキニートVS ド陰キャコミュ障ヒキニート』であり『キック・アスVSキック・アス』であり『バットマンVSロビン』であったのだ。
視点がコロコロと切り替わり極上の没入感と臨場感を与えてくれるカメラワークや不安を煽りまくる劇伴、順を追う毎に新たな事実が明かされていくテンポ感の良さからは何だか良質なゲームをクリアしたかの様な爽快感やある種、脱出ゲーム的な達成感をもたらし、何より相対する2人のこの強烈なキャラクター性で3時間をきっちり観せてくれる、実に味わい深い良作であった。
最後に革製品を愛用する者として、バットマンへ一言。
あんなに雨晒しだとマスク超臭くなるよ!
そしてリドラー推しとして、映画制作陣にも一言。
頼むから続編で例の人にすっかり洗脳されて小物化するのだけはナシで頼むね!
それでは。
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