『家、ついて行ってイイですか?』“美人”プロボクサーを苛んだ二重のプレッシャー
#テレビ東京 #家、ついて行ってイイですか?
3月23日放送『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)は、3時間半の拡大版。題して、「春よ来い! 新たな1歩踏み出したい人たちSP」であった。
美人プロボクサーが持つ、マイク・タイソンばりの癖
北千住駅前でスタッフが「インタビューに答えていただくと何かイイことあるかも?」というプラカードを掲げていると、1人の女性が近付いてきた。仕事帰りという彼女の名前はなつきさんで、年齢は25歳。職業は事務職だそうだ。
というわけで、スタッフは彼女の家へついて行くことにした。自宅は駅から近いため、取材謝礼としてコンビニで好きな物を買ってもらうことに。なつきさんが購入したのは、水、卵、ほうれん草、ブロッコリーなど健康的なものばかりだった。そんな中、1つだけクリームぜんさいが混じっているのが可愛らしい。
家に向かう間、歩きながらインタビューが行われている。
――彼氏さんはいらっしゃるんですか?
なつき 「いないです……えっ、私ですよね?」
――はい。モテそうじゃないですか。
なつき 「そんなことないです。モテないですよ」
いや、モテそうだ。家に到着し、マスクを外してもらうと、素顔がメチャクチャ綺麗なのだ。しかも、今の彼女はすっぴんに近い。すっぴんでこれは芸能人レベルである。
しかし、部屋の中は殺風景。引っ越してきたばかりとのことだが、だとしてもボーイッシュな雰囲気だ。部屋だけ見れば、男性なのか女性なのかまったくわからない。寝るためだけの部屋といった感じ。4.8帖の1Kにはブルーの布団しかなかった。
「風水で『青い布団にすると仕事運が上がる』って。やる気が出るみたいな話だった気がします。やる気はあります、毎日」(なつきさん)
なつきさんは風水を気にするタイプらしい。だが、彼女がこの部屋を選んだ理由は風水ではない。ロフトに惹かれたそう。そして、ロフトに登るはしごには謎の白い布がかかっていた。
――なんすか、それ?
なつき 「バンテージ(笑)。ロフトの階段にいつも干してるんです。ボクシング用です。プロボクサーなんですよ」
彼女の名は山田夏冴、アトム級のプロボクサーである。確かに、身体が締まっているのは服を着ていてもなんとなくわかる。ただ、彼女は綺麗な顔をしており、特に鼻が高い。試合で折られないか心配だ。でも、いろいろと合点はいった。コンビニでヘルシーなものばかり買っていたのは、アスリートだったから。だとすると、スイーツを買っていたのは減量開けだから? 冷蔵庫を開けると、そこにあったのは冷凍パスタだった。
なつき 「私、昼ごはんはスパゲティじゃないとダメなんですよ。スパゲティ食べると、力が出る気がして。だから、私の勝負飯(笑)」
――ボクシングしてて、アイスとかお菓子とか食べていいんですか?
なつき 「全然、自分次第っていうか」
別に減量してなかったのか! ただ、パスタは意外にタンパク質が多い食べ物である。そういう意味でボクサー向きだ。もう1つ、彼女の食生活で知りたいことがある。
――お酒は飲まれます?
なつき 「お酒は飲みます。でも、結構制限してます。お酒は好きなんですよ、本当は。酔っちゃうとヤバいんですよ。人のことを噛んだりしちゃう……(笑)」
マイク・タイソンじゃないんだから。“美人すぎるプロボクサー”として活動できる容姿だが、一方で“女タイソン”でもあったという。
容姿のことばかりを持ち上げるのは女性アスリート軽視にあたるが、それでもこれだけの美貌だ、やはり彼女はすでに注目されていた。過去に取材を受けていたのだ。そして、そこで苦い経験をしている。
――誰かに似ているって言われたことあります?
なつき 「すごい嫌なトラウマがあって、大学入ったときに取材受けたんですよ。『上戸彩似』って出されちゃって、ずっとそれでイジられ続けてて」
――でも、上戸彩さんの雰囲気もわかります。
なつき 「(上戸さんは)巨乳じゃないですか、大きいじゃないですか? それですごいイジられて(笑)」
おっさんみたいな視点で、上戸彩の特徴を挙げるなつきさん。やはり、取材慣れしている。もちろん、彼女は綺麗なだけじゃない。高校時代は全日本高校生の部で準優勝に輝いているのだ。つまり、日本で2番目ということ。その後、なつきさんはボクシング推薦で拓殖大学に進学した。
「高校も大学も父(山田渉)と一緒なんですよ。父みたいになりたかった。父がボクシングでソウルオリンピックに出て、私もオリンピックに出たいなと思ってボクシングをやってたんで」(なつきさん)
彼女がボクシングを始めたのは、中学3年生のときである。山下智久、伊勢谷友介らが出演した映画、実写版『あしたのジョー』を見たことがきっかけだった。地上波ではもう再放送されないであろう、あの作品だ。その後、彼女はボクシングから1度離れたらしい。大学3年のときだった。
「私のお父さんのことも選手のときから知ってて、私によく声をかけてくれた人がいたんです。『あなた頑張ってたわね』みたいな。『でも、オリンピック選手の娘とは思えなかった』って……。また、泣いちゃう(苦笑)。ずっと、そういうこと言われてたんですよ」(なつきさん)
高校も大学も種目も父と同じ道を選んだ娘。だから、比較されるのは仕方がない。しかし、今の彼女はプロボクサーとして道を歩み始めた。
「プロは父もやったことないっていうのもあったし、違う挑戦だぞっていう気持ちもあったから」(なつきさん)
山田夏冴は人気が出そうである。というか、もう出ている? 最後は、彼女のパンチをスタッフが素手で受けるという段取りで取材VTRは終了した。
なつき 「シュッ!(ストレートを打つ)」
――痛てっ、痛ってえ(笑)!
何をイチャイチャしているのかという。ファンからすればご褒美、役得でしかない。
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