橋下徹語るウクライナ侵攻の「ヤクザ的政治」と「核シェア論」の是非
#週刊誌スクープ大賞
榊英雄と木下ほうか、性加害男同士の深い関係
ノンフィクションライターの福田ますみが、新潮で面白いものを書いている。
これからは「メリークリスマス」という言葉もなくなるというのである。
「ポリティカル・コレクトネスとは『政治的な正しさ』、『政治的妥当性』と訳される。ハイブリッド新辞林によれば、『アメリカで、姓・民族・宗教などによる差別や偏見、またそれに基づく社会制度は、是正すべきとする考え方』とある。ポリコレのわかりやすい例として、『ブラック』 (黒人)を『アフリカンアメリカン』 (アフリカ系アメリカ人)に、『ビジネスマン』をビジネスパースンに、というような用語の言い換えが知られているが、今やこれがどんどんエスカレートして、『言葉狩り』としか思えない様相を呈している。
一番驚くのは、米国では今『メリークリスマス』と言えないことである。クリスマスシーズンにいろいろな店に入ると、店員はことごとく『ハッピーホリデーズ』と挨拶する。ちなみにクリスマスカードにも『ハッピーホリデイズ』と書く。ちなみにクリスマスツリーは『ホリデーツリー』である。
なぜかといえば『メリークリスマス』はキリスト教徒だけの宗教用語であり、イスラム教やユダヤ教、仏教などほかの宗教の信者にとっては不快で排外主義的な言葉であるから、だれにとってもニュートラルな表現にすべきだとして、『ハッピーホリデイズ』になったのだという。
しかし実は、他の宗教の信者からこの言葉に苦情や文句が寄せられたことはない。つまりは過剰な自主規制なのだが、この背後には、米国の急進左派がめざす米国社会の脱キリスト教化がある。いまだに多くのアメリカ人の精神的な支柱であるキリスト教は、極左派に言わせれば、打倒すべき悪しき保守主義なのだ」
無宗教の私には笑止千万だが、笑ってばかりはいられないようだ。
麗澤大学准教授のジェイソン・モーガンは、こんなこともあると話したという。
「教育現場で代名詞問題は非常に危険です。元女性の生徒に対し、『彼』と呼ばずに『彼女』と呼んでしまったバージニア州の高校教師は、それだけの理由でクビになりました。大学でも同様です。使い方を間違えたら追放になる恐れがあります」
そこで、「he」「she」に替わるニュートラルな用語として、「they」を使うことが奨励されているという。
だが福田のいうとおり、「しかし『they』は本来、3人称複数であって、この言葉が『he』『she』の代わりに新聞などに載ると、男性なのか女性なのか、一人なのか複数なのかその属性がよくわからず、読者は混乱するようだ」。
それはそうだろう。そんなことに時間をかけていないで、ロシアの暴走を止めろよ。
文春が追及している榊英雄監督の女性に対する性暴力問題は、この業界が持っている“体質”にまで広がっていくようだ。
3月18日、是枝裕和や西川美和など著名監督が「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します」と宣言をしたが、そう簡単に収まるとは思えない。
榊と親しい脇役俳優の木下ほうか(58)にも性加害があったと、文春が報じている。大阪府出身で高校時代から自主映画制作にのめりこみ、16歳の時井筒和幸監督の『ガキ帝国』で俳優デビューし、大阪芸術大学在学中に自らの劇団を立ち上げたという。
その後、吉本新喜劇に3年在籍したが島田紳助から「役者をやりたいなら東京に行くべきやろう」とアドバイスされて上京。
3月21日にレギュラー放送最終回を迎えた『痛快TVすかっとジャパン』 (フジテレビ系)で「イヤミ課長」役で人気を博したそうである。
木下と榊の関係は深い。榊監督作品に7作出演していて、映画やドラマでの俳優同士としての共演は12作にもなるという。
被害を受けた女優のH子がこう話している。
ワークショップで知り合い、台本の相手役になってやると木下の自宅に呼ばれた。その後はお決まりの、
「なし崩し的に口での行為を迫られました。抵抗したらもっと酷いことをされるかもしれない。要求に応えて済ませた方が安全だと思ってしまった。『早くこの時間が終われ』と頭の中で繰り返していました」
I子さんのケース。飲み会で知り合い、自宅に呼ばれ性行為を迫られた。
「私とは親子ほど歳が離れていますし、気持ち悪かった。でも力では到底勝てないし、顔が広いので、拒んだら悪い噂を流されるかもしれない。『みんなやってる』『これを断るようなメンタリティーじゃこの世界でやっていけない』と言われて洗脳されたというか、断れなかった。なんで役者として演技をしたいだけなのに、いつも性行為の話が出てくるんだろうって……」
次なる榊や木下が出てくるに違いない。それがもっと大物監督や俳優だったら、芸能界は激震するはずだ。
さて、これが保険金殺人だとしたら、犯人は相当頭の弱い人間であろう。
昨年7月26日、高槻市八幡町にある一軒家の浴槽で、高井直子(54)=死亡当時=の遺体が発見された。この件について、大阪府警は今年2月22日、「他殺による溺死」と断定したというのだ。
高井は、水の張られた浴槽に顔が漬かった状態で見つかったという。右手首に結束バンドが巻かれていたことから、府警は事件性を疑って捜査を開始した。だが、酷暑のせいで遺体の腐敗が進み、当初の司法解剖では死因不詳とされたそうだ。
新潮で、社会部記者がこう話す。
「ただ、その後の病理検査の結果、左手首にも結束バンドの跡が見つかった。府警は、7月23日頃に何者かが高井さんの両手を縛り、溺死を装って殺害したと考えて捜査を進めています」
居間には現金や財布が遺されていた。
「そのため、物盗りによる犯行の線は早い段階で消えました。一方で注目を集めたのは、彼女に1億5000万円もの生命保険が掛けられていたこと。保険金の受取人は、昨年2月頃に彼女の養子になった、都内在住のAという20代後半の男性でした」(同)
新潮が取材を進めると、Aの華やかな経歴が明らかになった。関西の有名私大でアメフト選手としてならし、大手コンサルタントティング会社、外資系保険会社を渡り歩いて、そのSNSには誇らしげに黒いランボルギーニの写真が掲げられていたという。
最近はタワマンで若い彼女と同棲してたそうだ。麻布十番のガールズバーに通いつめて口説いたといわれているようだ。
モデル風のスレンダー美人だという。彼女のSNSには、Aからプレゼントされたとおぼしき、カルティエの腕時計やブシュロンのリングといった高級ブランドが並んでいるという。
なぜそんな今風の若者と50代の女性が結びついたのか。2人は高井の職場の同僚の紹介で知り合ったという。
しかも、と先の記者はこう続ける。
「高井さんには2社合計で1億5000万円の生命保険が掛けられていましたが、そのうちひとつは、かつてAが在籍していた外資系保険会社のものでした」
贅沢するためのカネに困り、カネ目当に篭絡したが、女性の資産が思ったより少なかったために、保険金を掛けて、事故死に見せかけた。今時の安手のミステリーでももう少し工夫する。あまりにも単純なので、まだほかに何かあると思ってしまう私だった。
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