ペヤング、「ポスト獄激辛」を見据えて新たな挑戦──「もつ」「たこめし」「わさび」!? 新商品3選!
#カップ麺 #ペヤング #カップ麺一行3昧 #獄激辛
辛いの?辛くないの?「ペヤング わさび醤油味やきそば」
3つめに紹介するのは、「ペヤング わさび醤油味やきそば」205円(税別)。かなりオシャレな和のパッケージですが、「ペヤング」で「わさび」と聞いてしまうと、これまでの「獄激辛」で負った古傷がどうしても疼いてしまいます。タダでは済まされないぞ、と。
過去には日清食品の「UFO」や、明星食品の「一平ちゃん夜店の焼そば」から、脳天を破壊しにきたとしか思えない強烈なわさび味焼そばが出ていたことがありました。最近は真面目な商品が多い「ペヤング」ですが、「わさび」と聞いて元来の狩猟民族的な血がたぎってきてもおかしくありません。
しかしご安心ください。こちらの商品も先ほどと同様、「宮城県志津川高校商業部」との共同開発。さすがにペヤングさんが本能のままに血をたぎらせてくることはないと思われます。
「たこめし」とは違い、志津川高校のある南三陸町でわさびが生産されているわけではないようなので、「わさび醤油味」は純粋に、学生さんのアイデアによるものと思われます。
麺と混ぜる前にソースをちょっと舐めてみたのですが、頭にツーンときて軽く悶絶してしまいました。これはひょっとしてやばいやつかもと思いつつ、戦々恐々としながら麺と合わせて食べてみました。
ソースは、商品名通りのわさび醤油味。案外たいした辛さではなく、ちょっと香る程度の常識の範囲内のわさび味に留まります。むしろ醤油味の方が目立っており、キレ味鋭い塩気が刺さってきます。たぎる血の覚醒に対するこちらの覚悟は、良くも悪くも杞憂に終わりました。
具として入っているのは、茎わさびといつものキャベツ。茎わさびはカップ麺で非常にめずらしい存在で、シャキシャキした食感が印象的でしたが、風味はそれほど強くなく、食感以外はあまり目立っていませんでした。
一方で、刻み海苔がたくさん入っており、わさびよりむしろ刻み海苔の方が目立っていました。商品名は「わさび醤油味」ですが、わさび風味の「海苔醤油味」という方が相応しいように思います。
別段辛いわけではないので「ペヤング」らしいサプライズが一切ない商品に見えますが、びっくりするほど普通の味なことが、「ペヤング」としてはむしろサプライズと言えるのかもしれません。良い子でも悪い子でもなく普通の子でした。
「ポスト獄激辛」を見据えて…
今回の3商品は、「獄激辛」や「ペタマックス」のような強烈な個性はない一方で、分厚い豚脂、たこ入りすり身ボール、そして普通の子という、それぞれに魅力的な特徴を見出すことができました。
「ポスト獄激辛」を見据えた場合、分厚い豚脂のようなおいしさの追求や「たこ入りすり身ボール」のような面白い飛び道具の方向性が今後どんどん強まっていくかもしれません。これからのペヤングも楽しみです。
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