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佐久間宣行が仕掛ける「トークサバイバー!」ちょっと下ネタ多すぎ?のワケ

佐久間宣行が仕掛ける「トークサバイバー!」視聴者を飽きさせない構造の妙の画像1
Netflix「トークサバイバー!」公式サイトより

 皆さんは「トークサバイバー!」という番組をご存知だろうか?

 2022年3月8日からNetflixにて配信されている番組でメインMCは千鳥のノブさん。そしてトークメンバーは千鳥の大吾さんを筆頭に劇団ひとりさん、ドランクコラゴンの塚地武雅さんなど何人もの芸人が出演し、トークの面白さで番組の生き残りをかけるといった番組なのだが、実はこの番組ただのトークバラエティ番組ではない。

 この番組の正式なタイトルは「トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~」。つまりドラマ×トークバラエティという今までにありそうでなかった新感覚の番組なのだ。

 ドラマのストーリーの中でエピソードトークや大喜利をして、面白くないと判断された芸人はドラマ降板。残ったメンバーでドラマを完結させるというのが大まかな仕組みとなっている。この仕組みを想像した時にどうしてもトークがメインでドラマがおつまみ程度と感じてしまうかもしれないが、そういうわけではなくドラマパートもしっかりとつくりこまれている。

 出演陣も豪華で芸人だけではなく、間宮祥太朗さん、東出昌大さんといった一流どころの俳優さんも出演しており、ドラマとしても楽しめるようになっている。番組の流れとしてはまずドラマパートがあり、その中で「傷ついた話を聞かせてくれ」などのお題となるセリフが出てきて、完全アドリブのトークパートへ。そこで面白くなかった芸人が降板させられ、またドラマパートになっていくというものだ。

 全8話で構成されていて、番組時間も35分前後(最終回だけ47分)とそこまで長いわけでないのでとても見やすいサイズとなっている。

 今回はそんな「トークサバイバー!」について、元芸人として出ている芸人や番組構成を見ていきたい。ちなみに今回のレビューはネタバレ要素にならないよう注意するが、ある程度バレてしまう部分があるかもしれないので、1ミリも知りたくないという人はぜひ番組を見終わってから読んで頂きたい。

【※若干のネタバレあり】視聴者を飽きさせない工夫

 この番組では視聴者を飽きさせない工夫がいくつもされている。

 まずひとつ目はドラマパートがミステリーになっており、謎解きの要素が入っている為、つい続きが気になり見てしまうという点。しかもドラマにはあまりバラエティ要素が入っておらず、かなりシリアスなものになっており、俳優さんたちの演技はもちろんだが、芸人たちもふざけることなく真剣に自分なりの演技をするのだ。

 主役となる大吾さんや劇団ひとりさんは大げさな演技をしてしまうこともあるが、ドラマで活躍する塚地さんやケンドーコバヤシさんは、俳優に負けない演技を見せてくれる。そして普段ドラマで見る事の出来ない芸人たちの演技はどこかレア感があり、この人は真面目な演技をするとこうなるのかぁというのも見てて楽しいポイントだ。

 ドラマ全体に伏線が散りばめられており、最終的に強引に回収する辺りがバラエティならではだが、それもまたよし。

 ちなみに余談だが、元々コントをやっている人間は演技が上手いかというとそうでもないことが判明した。ショートコントだが何となく演技が出来そうなアンガールズ田中さんは驚くことに、真面目な芝居はあまりうまいとは言えなかった。その反面、漫才師のオズワルド伊藤さんはそのままドラマにレギュラー出演出来るのではないかと思うほど演技が上手かった。

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