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ラーメン店巡りの参考になりそうな3杯

名店再現系・本格しょうゆ味カップ麺3選! 復活した超老舗&「さくらい」正統継承者争いも!?

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「淺草來々軒」、「櫻井中華そば店」、「麺屋さくら井」のカップ麺が消費化!

 ラーメンの食べ歩きを趣味にしている方の情報源には、SNSや食べログなどネット系、そしてオールドスタイルのテレビ、雑誌などもありますが、お店選びに大きく影響を与えるもののひとつとして、名店再現系のカップ麺があるのではないでしょうか。カップおいしければ、あのカップ麺のお店に行ってみたい! と思うのは必然。

 今回は、名店再現系カップ麺のうち、特に本格派な醤油ラーメンの味を再現した3品をレビューします。「ラーメン博物館」で復活した超老舗のカップ麺や、「さくらい」正統継承者をかけた対決(?)をご紹介していきます。

懐かしの名店の味を現代風にアップデート? 明星食品「日本初の拉麺ブームの店 淺草來々軒 醤油らぅめん」

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明星食品「日本初の拉麺ブームの店 淺草來々軒 醤油らぅめん」(2022年2月28日発売)

 最初に紹介するのは、明星食品の「日本初の拉麺ブームの店 淺草來々軒 醤油らぅめん」220円(税別)。ラーメン博物館で復活した「淺草 來々軒」の味を再現したカップ麺です。

「來々軒」は1910年に浅草で創業したラーメン店。商品名に「日本初の拉麺ブームの店」と銘打たれており、実際に醤油ラーメンの元祖と言われています。40年以上前の1976年に閉店してしまっていますが、2020年に新横浜の「ラーメン博物館」で復活。

 創業者ご子孫の意志のもと、「ラー博」が資料や証言を元に当時の味を再現。以前までラー博で営業していた「支那そばや」がお店を運営しています。製造販売する明星食品は、「支那そばや」創業者・佐野実氏監修のカップ麺を何度も製造していました。

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「淺草來々軒 醤油らぅめん」完成

 鶏ガラのベースに魚介がほのかに香る醤油味のスープに、縮れの強いノンフライ麺と、チャーシューチップやネギが合わせられています。見た目あっさりな昔ながらの醤油ラーメンに見えますが、太い麺や焼き目のついたチャーシューチップにこだわりが感じられます。

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昔ながらのラーメンとしては濃いめ

 スープには、当時の味を再現するために「国産丸大豆醤油」と「名古屋コーチンエキス」が使われています。基本的には昔ながらのあっさり味で、「孤独のグルメ」の五郎さんなら「こういうのでいいんだよこういうので」と言うはず。

 ただ、昔ながらの醤油ラーメンの良くも悪くも抑揚のない味わいに比べると、今回のスープはしょうゆ、鶏、そして煮干しすべてに力強さがあり、ある程度は現代風にアップデート、もしくはカップ麺流にアレンジしているように感じました。

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創業当時の「青竹打ち」を再現した(?)コシの強いノンフライ麺

 麺は太めで強縮れ。かなりコシがあります。昔ながらの中華そばと言えば中細もしくは細麺をイメージしますが、それとはあまりにかけ離れた麺なので、本当に昔はこんな麺だったの? と違和感を覚えました。

 疑問に思ったので「ラー博」のサイトを覗いたところ、創業から1935年までは「青竹打ち」の麺、それ以降は機械による一般的な中細麺が使われていたとのこと。「青竹打ち」とは、現在も「佐野ラーメン」などで用いられている伝統的な製法で、コシの強い麺が特徴です。今回の麺は、創業当時の「青竹打ち」の麺が再現されているものと思われます。

 先ほど、現代風にアップデートされた濃いめのスープと書きましたが、スープを濃いめにしたのはコシの強い麺とバランスを取るためとも考えられそうです。

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