『劇場版 奥様は、取り扱い注意』綾瀬はるかに押し付けられた「ド天然」を裏切る
#綾瀬はるか #金曜ロードショー #しばりやトーマス
観客の期待をことごとく裏切ってくれるストーリーが面白い!
その後、綾瀬はコスプレ趣味の店長がやってるバーでアルバイトを始める。ほほう、つまり綾瀬もコスプレで接客するというわけだな! と想像しているとコスプレしないで普通の恰好で店に出る。じゃあなんでコスプレ趣味の話をだしたんだよ!
推進派のチンピラが夜な夜な忍者みたいなコスチュームを来た女に襲撃されるという事件が発生し、これこそ記憶が戻った綾瀬の仕業か! と思ったら正体はコスプレ趣味の店長だった……。(だからコスプレがいっぱい店にあったのね)。
この映画、観客の期待をことごとく裏切っていくので目が離せない(別の意味で)。
とはいえ、クライマックスは2人が協力して敵をやっつける大アクションが展開し、西島はともかく綾瀬がアクションのできるところを見せつけており、このクライマックスだけならハリウッドといい勝負しているのでは。意外な才能を見た気がする。
思えば綾瀬は映画になるといつも、同じような役で内容もどうかしている作品にばかり出てきた。
女座頭市に扮した『ICHI』ではクライマックス、綾瀬はずっと眠らされていて、起きた時にはすべてが終わっていた。主人公が寝てるクライマックスの映画って! 座頭市は最後の大立ち回りが見せ場でしょ!
本能寺の変の前日にタイムスリップする『本能寺ホテル』ではそのことになかなか気づかず、歴史を変えようとしても間に合わない。教員免許持ってる役なのに。
『僕の彼女はサイボーグ』では未来から小出恵介を救うためにやってきた美少女ロボットで、小出の飼ってたペットを料理して食べてしまおうとするド天然(これ天然っていうの?)で、体型がバッチリ出ているプラグスーツを着せられてるけれど、感情のないロボットだから自分が醸し出すセクシーさに気が付いていない。
このように綾瀬のフィルモグラフィーは「何も考えてないようなド天然」だらけなんだけど、本作ではド天然を装っているのは演技で、『ICHI』『僕の彼女はサイボーグ』を上回るアクションを見せてくれ、本人の秘めた魅力が花開いた感がありますね。
西島も『ドライブ・マイ・カー』がハリウッドで注目されてるから、この映画も「ハリウッドの日本版パロディです」といって宣伝されないかな?
綾瀬はるかの真の魅力が堪能できる『劇場版 奥様は、取り扱い注意』の放送をお楽しみください。
いやあ、映画って本当にいいもんですね!
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