ななまがり「芸歴がちゃんと力になってる」、裏路地からメインストリートに進入中
#ななまがり
「地獄ネタやめよう」すゑひろがりず三島の一声にこっそり安堵
――ライブといえば、ななまがりさんとすゑひろがりずさんで「地獄変」を続けてますよね。2組はチョコンヌのように切磋琢磨する関係なんですか。
森下 そうですね。僕らは、西のチョコンヌです。というか、あいつら2組を「東の地獄変」と言わせたいですね。でも、そういう関係の相手でいうと、僕らは大阪芸大の先輩のミルクボーイさんなんですよ。先輩でややこしいんですけど。
初瀬 すゑひろがりずに関しては東京来てからなんですよね。上京したタイミングが一緒で、同じライブに出ている同期がすゑひろがりずぐらいしかいなくて、マネージャーも同じだったんで「2組で何かやりませんか」と提案されて始めたんです。まさかすゑひろがりずが人気出るとは、全く思ってませんでした。
――2015年ごろ、シアターDで「地獄変」を見たことがあるんですよ。
森下 とんでもないネタをやってた時期ですね。
――あれからすゑひろがりずさんが売れたことで、2組のバランスが崩れたりしてません?
森下 それは全然ないです。ただ、もともとあのライブは、お互い面白いと思ってつくったけれどグロや下ネタに分類されて披露する場がない「地獄ネタ」が代名詞だったんです。そうしたらすゑひろがりずが明らかに注目されだしたころ、「地獄変」の打ち合わせで、三島が「地獄ネタはもうやめよう」と。
――すぐ受け入れました?
森下 口頭では「なんでやねん。日和るな」みたいにいじってたんですけど、そうしたほうがいいとはわかっていたんで、心の中で「悪役になってくれてありがとう」と感謝しましたね。そもそも途中から、やれる下ネタ全部やったから「地獄ネタ」のために新しい下ネタをむりやりつくってましたし。
初瀬 あれはワケわからんかったな。
森下 今思えば、三島の提案に従って正解でした。子どもと一緒に配信を見たいというお客さんが離れちゃうんで。今は罰ゲームで過激なことをやってはいても、不快に思う人がいるだろう下ネタはやらなくなりましたね。
――「地獄ネタ」、どんなネタやってましたっけ。
森下 言っちゃっていいんですか?
初瀬 「×××が挨拶の国」とか。外交官の集まる会議に僕が日本代表として参加するんですよ。そこに聞いたこともない国の代表の森下が現れて……(詳細を説明)。
――聞いてみたものの、載せられませんね。
初瀬 今はできないです!
森下 配信で2000人ぐらい見てくれるお客さんが、一気に昔の30人に戻っちゃうでしょうね。
■プロフィール
ななまがり
森下直人(1986年5月20日生まれ、神奈川県出身)と初瀬悠太(1986年4月5日生まれ、香川県出身)のコンビ。大阪芸術大学の「落語研究寄席の会」で出会い、2008年に結成。2014年に拠点を東京に移す。2016年「キングオブコント」ファイナリスト。「架空芸能人モノマネ」や「キモお兄さん」で注目度が上昇している。
■出演情報
単独公演「ななまつり 二〇二二」
会場:東京・北沢タウンホール
日程
『ななまがり単独公演 -玄武-』4月9日開場14:30 開演15:00 ゲスト:空気階段
『ななまがり単独公演 -青龍-』4月9日開場18:00 開演18:30 ゲスト:もう中学生/ZAZY
『ななまがり単独公演 -朱雀-』4月10日開場13:00 開演13:30 ゲスト:和牛
『ななまがり単独公演 -白虎-』4月10日開場16:30 開演17:00 ゲスト:ミルクボーイ
会場チケット/配信チケット 一般発売中
http://www.syumatsu.jp/pc/2022/04/nanamatsuri-2022.php
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