庄村聡泰(ex-[Alexandros])『グッバイ、ドン・グリーズ!』の疾走感と「Rock The World」で泣きたくなるほどに強くなる
#ショウムライター #サトヤスタイリング
※次ページからネタバレを含みます!
劇中での3人は上述の立ち位置の違い、観点から様々な言葉を発し、笑い合い、いがみ合い、助け合い、涙する。冒険譚ではあるものの実態は映画の大半が山中でのシーンである事もあって、この3人による会話劇でもあり、また、独白的な自分語りに裂かれた場面も多く、それがそれぞれに影響を与え合う事によって山中と言う”どうせ僕(私)なんて病”或いは思春期特有の悩みの明確なメタファーからの答え、出口を見付けるという作りになっている(その代償は余りにも大きいのであるが)。
ロウマは初恋の気持ちごと封印したと思われるカメラと向き合う事を選択し、トトは明確には描かれなかったが劇中、星に対する知識と言及が多かったので、医学よりは天文学の道へと進んで行くのではないだろうかとその後を想像しながら観ていた。
そして行く行くは天体カメラマンとなったロウマと天文学者となったトトは2人で歴史的な偉業を達成。その功績に付ける名として”ドロップ”が再登場するのであろう。
わああ我ながら泣けちゃう。
泣けちゃうと言えば自らの足、自転車、キックボード、はたまたリヤカー等、”走る”シーンも多かった当作。そのスリリングな疾走を演出するのはマッドハウスの神作画と、主題歌である「Rock The World」の複雑怪奇なアレンジと抜けて行くメロディー。それぞれに事情は違えど”どうせ僕(私)なんて病”を抱えながらも”宝”を探してひた走る3人の心情に重ねると、泣きたくなるほどなるほどになってしまう。
そしてこの映画で個人的に1番ニクいなと思ったのは電話ボックスの使い方。
”電話ボックスに掛かって来た電話”
といえば刑事モノや怪談話などのミステリーやサスペンスやホラーに於ける常套句なのだが、青春モノでこれをあんな風に使ってくるとは。
これには”Don(‘t) Glees”ではなく”Do Glees”の思いである(映画観ないと全く伝わらないボケ)。
つう訳で『グッバイ、ドン・グリーズ!』公開中で[Alexandros]の「Rock The World」発売中です。
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