『霜降りミキXIT』も終了? お笑い“第7世代”の失速はテレビのせいか
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霜降り明星のせいやが、自身のラジオ番組『霜降り明星のだましうち!』(朝日放送)にて命名した、“お笑い第7世代”というキーワード。テレビでも多く使われたことで世間一般にも知れ渡り、霜降り明星や同世代の若手芸人を指す言葉として使われている。
「吉本興業も、“第7世代”を世間に印象づけるために、霜降り明星を中心としてミキ、EXITを集めたバラエティー番組『霜降りミキXIT』(TBS系)を作った。テレビ局も若い視聴者を中心にコア視聴者を獲得できると、第7世代の芸人に期待していました。ただ、霜降り明星がMCを務めていたTBS系の『オトラクション』が突然の打ちきりになり、後番組は中堅芸人のサンドウィッチマンがMCを担当する『ZOO-1グランプリ』になる。若手を売り出したかったはずのテレビ業界が、急に手のひらを返す形になった。『霜降りミキXIT』も終了の噂があり、“第7世代”に失速ムードが出ています」(民放関係者)
当の本人たちも、“第7世代”という呼び名に対して違和感を覚えているというのは有名な話。
「名付け親の霜降り明星が、“第7世代”と雑に括られることに異議を唱えていますから。せいやは『第7世代は沈む船。そこに一緒にされたくない』とまで言い切っている。これまで吉本興業ではNSCの同期を一括りにして売り出すことが多かったですが、“第7世代”は特にそういう定義もない。そもそもまとめる必要もなかったのですが、テレビが食いついて風呂敷を広げた感は否めません」(民放関係者)
そんな“第7世代”芸人たちの間では、「テレビがいちばん」という考え方も変わってきているようだ。
「これまでは、賞レースで優勝するなどして知名度を上げ、テレビで活躍するのが人気を獲得する一番の近道でした。しかし、最近ではInstagramやTikTok、YouTubeに力を入れる芸人が多くなっている。テレビは拘束時間も長いですし、若手の間はほとんどギャラももらえない。また、いまだに明石家さんまやダウンタウンが活躍しているように、世代交代はろくに進んでおらず、若手芸人が活躍できる番組はまだまだ少ないのが現状です。実力も人気もある霜降り明星がテレビで結果を出せていないことも、若手芸人のテレビ離れの原因のひとつになっている。“テレビに出て一発当ててやろう”という気持ちを持っている若手は少なく、活動の場はネットにどんどん移行しています」(民放関係者)
それもそのはず、現在ではテレビで厳しい競争をするよりも、ネット配信で活躍するほうが自由度も高く稼げてしまうからだ。
「マヂカルラブリーや空気階段が、ライブ配信で信じられないような売上を記録しています。1回の配信でテレビのギャラの10倍以上は稼ぐと言われている。また、それなりの知名度の芸人でも、劇場に出演するよりよいギャラを獲得できる。それで事務所を辞める芸人も増えています。もちろん、吉本としても配信に力を入れていて、若手は積極的に出演させる方針です。売上の構造がYouTubeよりもわかりやすいですし、芸人のサポートもしやすいので、吉本にとっても今後の大きな事業になるでしょう。知名度があまりなくても、すでに売れている芸人と抱き合わせてライブ配信をさせるなど、さまざまな施策を取っていくようです」(民放関係者)
これまでは、実力がありながらも“テレビ受け”せずに消えていった芸人も多かっただけに、ライブ配信がメインとなれば救われる実力者も増えそうだ。
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