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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 布袋寅泰が明かすBOØWYの秘密とベルリン

『関ジャム』布袋寅泰が明かすBOØWYの秘密とベルリン。「音楽的にかなり攻めてた」

布袋から感じるブラックミュージックの嗜好

 mabanuaは“布袋さんが作曲したとは気付かなかった曲”として、今井美樹「DRIVEに連れてって」を挙げた。

「いい意味で、布袋さんが作曲したと気付かなかった曲です。メロディーやコード進行までアダルトで清涼感があり、ロックな布袋さんとは違う一面を感じる曲で、ストリングスなどギター以外のパートでもメロディーメイカーであることが伝わります。余談ですが、左右で聴こえるブラックミュージック的なワウカッティングがすごくレアな演奏だと思います」(mabanua)

 一聴すると布袋っぽくないかもしれないが、ファンからすると普通に布袋節だったりもする。シングル以外を聴けば、布袋が“ロック全開!”なミュージシャンじゃないこともわかる。

「アース・ウインド & ファイアーとかすごい好きで、カッティングはそういう黒人音楽からの影響」(布袋)

 ワウカッティング以上にレアな演奏といえば、映画『風の谷のナウシカ』の王蟲(オーム)の鳴き声は布袋のギターの音色という情報はトリビアだろうか? 知らなかった人は意識して『ナウシカ』を見ると面白いかもしれない。

 布袋寅泰のキャリアを振り返ると、こうして彼が曲を書き、他のボーカリストが歌う曲にやはりグッと来てしまう。

「ボーカリストとしての自分、ソングライター・作曲家として、またギタリストとして。いろんな自分をバランス取る中で、やっぱりギタリスト・布袋が1番強いですから、まだボーカリスト・布袋は追いついていないっていうか。そこら辺でかなり長い間自分の中で戦いがあって、この2年くらいでやっと一致してきたというか」(布袋)

 リスナーのほうは本当に一致しているのだろうか? 決してボーカリスト向きではないが、音程がしっかりしているため、コーラスに回ると俄然印象的なハモリを聴かせる。これが、布袋の声に対する筆者の印象だった。やはり、生粋のギタリストだと思う。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/03/13 21:00
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