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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > SixTONES「共鳴」曲の“メイク”と“ファッション”

SixTONESがモデル、曲はメイクとファッション。「共鳴」の“眉毛とアイライン”、“部屋着”を解説!

「Gum Tape」“同棲解消”曲の部屋着&すっぴん感

 そして、収録された3つの新曲の最後である「Gum Tape」は、アコースティックギターの音色を中心とした切ないサウンドと、このシングルのなかで最も現実味のある「同棲の解消」というトピックの歌詞が特徴。SixTONESのメンバーが実際にこれを体験しているかはさておき、音楽で「リアル」を追求するのはヒップホップのアーティストに多い傾向だ。それは本楽曲のプロデュースを務めたuno blaqloがヒップホップに影響を受けたことも無関係ではないだろう。

 メロディのナチュラルさと歌詞のリアリティにより、曲の顔であるトップラインはすっぴんに近い。服であるビートも無駄なものが入っておらず部屋着のようだ。それによって愛する人と過ごした部屋で、寝起きのままの格好で物思いにふける主人公の情景が浮かんでくる。音とメロディ、歌詞のストーリーの各線に統一感を持たせることによって全体が“共鳴”するイメージだ。もし本作のMVをリリースするとしたら、ぜひスウェット姿に寝癖のメンバーと「割れ物注意」のシールが貼られた段ボールを登場させてほしいところ。

 シングル「共鳴」の収録曲には、それぞれ“共鳴”が存在している。表題曲にはロック×ジャズ×ヒップホップという形に、「FASHION」にはビートと旋律線×歌詞のバランス感に、「Gum Tape」には音とトップラインの統一感に。探そうと思えば、この手の楽曲的な符合はどこにでもあるかもしれないが、本シングルはそれが見えやすい楽曲の並びになっていると感じた。

 また新曲ではないために言及はしなかったが、このシングルには「Emotional Afrobeat Remix」という「マスカラ」のリミックスも収録されている。こちらはゴリゴリのアフロビートではない点が興味深いので、ぜひ秘境に潜ってチェックしてほしい。

小池 直也(記者・音楽家)

ゆとりファースト世代の記者/音楽家。演奏家でもあることを活かした視点で音楽の現在を取材する。

Twitter:@naoyakoike

こいけなおや

最終更新:2022/03/19 13:00
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