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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 少女性的虐待の元大富豪エプスタインの共犯者
世界は映画を見てればだいたいわかる#34

少女性的虐待の元大富豪エプスタインの共犯者「なぜ彼女はこんな犯罪に加担した?」

イギリス王室まで性的虐待!?もちろん手引はエプスタイン

 15年、イギリスのタブロイド紙にジュフリーはエプスタインに99年から02年までの3年間奉仕し、エプスタインを通じて紹介されたイギリスのアンドリュー王子にも奉仕せよと命じられ、カリブ海にあるエプスタイン所有の島で王子に奉仕したと告発した。被害者ジュフリーと王子、そしてギレーヌが写り込んでいる写真が掲載されイギリス中は蜂の巣をつついたような大騒ぎに。

 王室は疑惑を否定していたが、ジュフリーがBBCのインタビューに出演し「王子は汗っかきで気持ち悪かった」などと答えたことで非難が集まり、疑惑払拭のために王子自らBBCのインタビューを受けることに。しかし汗かきについて

「自分はフォークランド紛争に従軍した後遺症で当時は汗なんかかけなかったんだ。だから汗かきなんてデタラメだ」

 強く主張。いや、問題にされてるのはそこじゃないから!王子がジュフリーの腰に手を回している写真については

「写真の写真の写真だ」。

 えっと、要するに捏造された写真だと言いたいわけね。エプスタインの屋敷に何度も行ってたのはエプスタインと「親しくなかった」が「滞在するのに便利だった」からだと。

 このインタビューは大失敗に終わり「これほど破滅的な代物は見たことがない」「口を閉ざしてバッキンガム宮殿に籠っていた方がよかったんじゃないか」と王室のスキャンダルに口さがないイギリス中の失笑を買った。以降王子は公の場から姿を消し、ジュフリーからの訴えにエプスタインの性被害者を支援する団体に寄付金を払うことで和解し、王室メンバーとして公的な地位のすべてを失い城を出てひっそりと暮らしているという。

 ジュフリーの告発をきっかけに口を閉ざしていた被害者たちが声を挙げはじめ、マイアミ・ヘラルドの記者が聞き取り調査をすることで再びエプスタインの事件に脚光が当たることに。19年、エプスタインは二度目の逮捕となり、前回は名前すらがらなかった「共犯者」ギレーヌも取り調べを受けることになり、今度こそ長年に渡る罪の裁きを受ける時だと被害者の多くは安堵したが事態は急展開する。逮捕されてから17日後、監房内でエプスタインは首を吊っている状態で発見された。

 監房には同房者がおり、監視カメラもつけられ30分ごとに見回りが行われるはずだったが、同房者はいかなる理由か不明だが房内を離れており、見回りはその時だけ実施されず、しかも監視カメラは壊れていた。不可解すぎる死の状況に各国著名人を始め、歴代大統領ともの付き合いがあった容疑者からなんらかの秘密が漏れるのを恐れた何者かによって消されてしまったのかと陰謀論が囁かれたが、表向きは自殺として処理されてしまった。

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