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『旅サラダ』卒業のラッシャー板前 たけしに可愛がられ、あの“レジェンド”に慕われる愛され力

『旅サラダ』卒業のラッシャー板前 たけしに可愛がられ、あのレジェンドに慕われる愛され力の画像1
ラッシャー板前Instagram(@rusheritamae)より

 土曜朝の長寿番組『生だ!朝です旅サラダ』(テレビ朝日系、以下『旅サラダ』)で長らくリポーターを務めるラッシャー板前が、3月いっぱいで同番組を卒業することを発表。これを伝える記事がYahoo!ニュースのトップページにピックアップされ、「ラッシャー板前」がトレンドランキングで1位になるなど、大きな話題となった。

「『旅サラダ』は大阪の朝日放送制作の番組で、1993年にスタート。神田正輝のイメージが定着していますが、スタート時は草野仁が司会でした。土曜の朝は視聴率的には無風区で、ノンビリした番組が多い時間帯ですが、『旅サラダ』は同時間帯の視聴率トップが定位置。番組開始時から出演する向井亜紀、司会の神田、さらに三船美佳、勝俣州和と、メンバーチェンジが少ない番組ですが、中でもラッシャーは番組きっての古株です」(テレビ情報誌記者)

 ラッシャーが所属するたけし軍団といえば、アクの強い人間が揃っていることで有名。元不良だったり、プライベートがハチャメチャだったり、とにかく変わり者だったりといったメンバーばかりだが、ラッシャーは数少ない“軍団の良心”だという。

「『旅サラダ』でのラッシャーの仕事は、毎週全国を駆け回って名産品を味わうもの。気楽に見えますが、裏では大変な苦労があります。生でリポートするだけでも、どんなアクシデントがあるかわからないのに、あの番組は一般人が出演するので、彼らをコントロールする必要もある。素人からトークを引き出し、用意されたメニューをおいしそうに食べ、味を的確に伝え、かつ決められた尺に収めるのは至難の業です。

 リポートでは地元放送局の若手女子アナとコンビを組むのが恒例ですが、ラッシャーは経験が浅い彼女たちにカメラの角度、美味しそうに食べるテクニック、食事の見せ方など、中継のコツを丁寧に教えてくれるので、地方局での信頼感は絶大。登場する一般人が緊張しないように場を和ませるのも彼の役目で、25年間も起用されたのももっともです」(キー局の旅番組制作関係者)

 今や軍団メンバーが集まったり、ビートたけしと絡む場面もなかなか見られなくなったが、そのまんま東、つまみ枝豆、松尾伴内、ガダルカナル・タカなど、多士済々のたけし軍団。破天荒な師匠なら、破天荒な弟子を可愛がりそうなものだが、たけしがとりわけ可愛がったのがラッシャーだった。

「瞬間的に所属した人間まで含めれば数十人のメンバーがいるたけし軍団ですが、他のメンバーが嫉妬するほど可愛がられたのが、ラッシャーです。結婚式では、たけしが『軍団の奴らはバカばっかりだが、時々、自分の子どもより可愛いと思う時がある』と祝辞を述べ、ラッシャーは号泣。引越しをした時に『洗濯機がほしい』と言ったらタライが届き、底に100万円入りの封筒が貼り付けてあったというエピソードは、たけしファンの間では有名です」(フリーのお笑いライター)

 しかも、とんでもないビッグネームから恩人として奉られているのも、知る人ぞ知るエピソードだ。

「サッカー界のレジェンド“キングカズ”こと三浦知良が名指しで“恩人”と語るのがラッシャーです。カズがまだ無名だった頃、ラッシャーはテレビ番組が縁でカズと知り合い、カズはラッシャーの家に居候していた時代がありました。それだけでなくラッシャーは食事や酒なども奢っていたそうで、カズは今でもラッシャーに感謝しているといいます」(民放バラエティ番組関係者)

『旅サラダ』卒業で“ラッシャーロス”が大量発生するかも?

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/03/09 08:00
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