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元メンバー再逮捕で曇る現役KAT-TUNの古今東西 赤西の無双と田口のプロ雀士再出発が鍵か

元メンバー再逮捕で曇る現役KAT-TUNの古今東西 赤西の無双と田口のプロ雀士再出発が鍵かの画像1
アイドル時代の田中聖

<ギリギリでいつも生きていたいから……>

 思いかえせば彼らの今後を予期していたかのような、始まりだった。

 2006年に当時はまだ珍しかった“やんちゃ系”“ワイルド系”なジャニーズグループとしてKAT-TUNは、作詞・スガシカオ、作曲・松本孝弘という豪華なデビュー曲『Real Face』で華々しく始動した。

 メインに亀梨和也と赤西仁、田口淳之介と上田竜也、ボイパを得意とする中丸雄一、ラップに定評のあった田中聖の6人は、襟足長めでモノトーンな衣装を纏い、ポップなダンスを披露することもない独自のスタイルが斬新で、デビュー曲もミリオンセラーを記録した。

 しかしKAT-TUNの不協和音は、次第に露になりだした。

「当時22歳だった赤西は人気絶頂のさなかに突如、無期限の活動休止をして海外留学へ旅たち、半年後に復帰するも、10年には正式にグループを脱退しました。その3年後には田中が“度重なるルール違反”を理由にジャニーズ事務所から事実上の解雇を突き付けられ、16年には10周年ツアー目前で田口が脱退。残された3人は充電期間を設け、再始動し今にいたります。当時から幾度もメンバーの不仲や紐づく解散が噂されましたが、紆余曲折を経て21年にはデビュー15周年を迎え、現在も3人でグループを守っています」(芸能リポーター)

 そんな折、また水を差すような事件が起きてしまった。

 今年2月24日に元メンバーである田中が、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。17年には後に不起訴になったものの大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕され、これで2回目のバッドニュースなのだが、その度に、“KAT-TUN元メンバー”と代名詞をつけられ報じられ、田中の乱れた私生活もクローズアップ。どんなに現メンバーの3人がクリーンに頑張っていても存在は陰り、グループ名と“悪”なイメージがいまだに直結・増幅してしまっている。

 こうして元メンバーの不祥事や悪行が報じられるかぎり、現在は関係がなくても必ず蒸し返されてしまう悲しい運命を繰り返している。

「赤西くんも日本で活躍していたころは、麻布界隈で外国人を引き連れ遊んでいる姿が頻繁に目撃されていましたが、現在は元メンバーとして良いニュースを届けてくれる存在で、独り勝ち状態ですね」(同)

 誰よりも早くグループを脱退した赤西は、たしかに当初は問題児として騒がれていたものの、周知の通り音楽活動も続けながら大手企業とのコラボレーションも多く、米国を拠点に順風満帆だ。今年2月には香水プロデュースを手掛けることや、世界的メイクアップブランドM・A・Cとのコラボレーションの第2弾が発表されたり、それだけ需要が見込まれているのが分かる。

 また、田中とともに悪評のほうが目立つ田口だったが今月5日、自身のツイッターで日本プロ麻雀協会21期前期プロテストに合格したことを報告した。

 15歳から始めたという腕前を武器に、新たなステージを見つけたようだ。

 KAT-TUN時代は比較的マイルドな立ち位置だった田口だが、やはりあの事件以降、くすぶっていた時期は長かった。

「19年に田口くんは当時同棲していた彼女と共に、大麻取締法違反容疑で逮捕され、10年前から2人は一緒に大麻を常用していたと明かしました。保釈の際にはマスコミにスーツで表れ土下座していましたが、更生に向け2人が距離を置くことを期待された立場でありながら、交際存続を誓う“法廷公開プロポーズ”で、ファンは一斉に離れてしまいました。現在は公式YouTubeチャンネルを開設しているものの登録者数は約6000人と奮闘中。プロ雀士として真面目に頑張っている姿をみせることで、イメージをよくしていけたら、というところ」(既出・レポーター)

 ジャニーズにいる間は事務所が調整したり、メディア側の忖度によって悪評も抑えめになるが、退所した途端に悪評高きメンバーは執拗に芸能マスコミのターゲットになる。

 元メンバーたちの“やんちゃ”な過去を払拭するのは簡単なことではないが彼らの活躍により、KAT-TUNという名を背負い続ける現メンバー3人が、ファンのために穏やかに活動できる日がくることを切に願ってやまない。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/03/09 20:00
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