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胃がんステージ4のバレー藤井直伸選手、5000万募金“中止”の顛末とモヤモヤの正体

胃がんステージ4のバレー藤井直伸選手、5000万募金中止の顛末とモヤモヤの正体の画像1
藤井直伸選手(東レアローズ公式サイト

  ステージ4の胃がんと診断されたことを公表したバレーボール男子日本代表・藤井直伸選手が、自身の治療費を支援するための「Team藤井」募金がスタートしたことを報告。しかし、エールを送る声がある一方で、募金方法についてモヤモヤするという意見が続出していた。

 こうした声を受け、藤井は4日夕にInstagramを更新し、募金活動の中止を発表。募金に参加した人に感謝を述べつつ、「治療方針も明確に定まっていないのにも関わらず、冷静な判断ができなかったことにより、私たち家族や知人、会社、チーム等の理解を得ることもなくスタートした事で、大勢の方にご迷惑や不快な思いをさせてしまったのも事実です」と、謝罪をしている。

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藤井選手になにがあったのか

 1月に30歳を迎えた藤井は、セッターとして活躍しながら、昨年9月26日には、元日立リヴァーレの佐藤美弥と結婚したばかり。2月3日の投稿では「年明けから眼の調子があまり良くなく、バレーボールを続けるのが難しい状態」であることを伝えていたが、次の投稿で胃がんを明らかにした際には、「脳の方にも転移している」こと、「転移は複数ある可能性がある」ことも報告。現在の治療状況としては、頭の放射線治療が終了、抗がん剤治療に進むとしていた。

 

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 30歳という若さ、ステージ4のがん、脳転移――。藤井の報告をさまざまなメディアがニュースとして報じると、ネット上には、藤井を気遣う声やエールが殺到。藤井はInstagramを更新し、治療に備えて丸刈りにした写真を投稿。家族や仲間、そして世間からのエールに感謝を述べ、「強い気持ちをもって頑張るぞい!!!」とコメントしたが、波紋を広げたのは、その後だった。

保険適用外の治療も視野に

 2日になり藤井は、同期選手の3人が藤井のために募金を立ち上げたという趣旨の文章をリポスト。保険適用外の治療も受けていく予定があると説明。

 

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 具体的な治療内容については、「薬と体調との兼ね合いとなるため、まだ方針が決まっておりません」としつつも、「保険適用外の治療となると費用も我々の想像を遥かに超えるような金額のものもあり、我々の力だけでは難しい部分があります。彼の選択肢を拡げるためにも皆様のお力を貸してください」「一口いくら。などの決まりもございません。拡散のみでも構いません」として、藤井の個人口座で募金を呼びかけていた。

 この投稿がメディアによって再び拡散されると、治療内容がまだ決まっていないなか、保険適用外を視野に入れているとはいえ、5000万円という相当高額な目標設定に驚く人が多数いたのだ。

 希少がんを患った上司(40代男性)が保険適用外の治療をしたという会社員・小田さん(仮名、30代女性)はこう話す。

「最初に上司のがんがわかったきっかけも、目の不調だったと聞きました。その半年前ほど前から、滲出性中耳炎や頭痛があったそうなのですが、日常生活に大きな支障はなかったため、定期的に耳鼻科に行く程度。しかしある時ものが二重に見えたので、眼科に行ったらただちに大きな病院に行くように言われ、精密検査の結果、頭の中に腫瘍が見つかったという経緯でした。

 上司のがんは上咽頭原発の“腺様嚢胞がん”というめずらしいもので、ステージ4。がんができた場所や大きさを考慮すると手術はできず、先進医療に入る重粒子線治療をすることになりました。自由診療のため健康保険適用外で、300万円超。先進医療付の保険に入っていたらまかなえたようですが、上司は入っておらず、そのことを知った職場のみんなで、自発的にカンパしました。治療計画は人それぞれだと思いますが、5000万円というのがかなりの金額であることは確か。高額な新薬、海外での治療も検討しているのかなという印象です」

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